続編『ドクターストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス』のあらすじが公開
2021年公開予定(コロナ禍の影響で2022年に延期となりました)のマーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)最新作『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(以下MoM)』。
映画『ドクターストレンジ2』にあたるこの作品はディズニー+で2020年配信予定(コロナ禍の影響で2021年に配信されました)のドラマ『ワンダビジョン』後の物語となると以前より言われている。
海外サイト「MOVIE WEB」や「MCU COSMIC」によると2020年1月14日にこの『ドクターストレンジMoM』の大まかな「あらすじ」が公開されたそうです。
公開されたあらすじはこのような内容。
“After the events of Avengers: Endgame, Dr Stephen Strange continues his research on the Time Stone. But an old friend-turned-enemy puts an end to his plans and causes Strange to unleash unspeakable evil.”
直訳すると
『アベンジャーズ エンドゲーム』のイベントの後ドクター・スティーブン・ストレンジは「タイム・ストーン」に関する研究を続けていた。しかし、敵となった昔の友人によって彼の計画は中断されてしまい、ストレンジは言いようのない恐ろしい「悪」を解き放ってしまう。
非常に短いあらすじであるが、気になるポイントがたくさんありますよね!
今回はこのあらすじから『ドクター・ストレンジMoM』がどのようなストーリーになるのか考察していこうと思います。
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1.「タイム・ストーンの研究」とは?
映画『アベンジャーズ エンドゲーム』の序盤でタイム・ストーンを含むインフィニティ・ストーンはサノスによって破壊されたていた事実がわかります。
そのためアベンジャーズはサノスに消された人々を復活させるためにタイムトラベルし「過去のインフィニティー・ストーン」を現在に持ってきて見事いなくなった人々を復活、さらにサノス含むサノス軍を消滅させます。
しかしその「過去のインフィニティ・ストーン」も元ある時代に戻さないといけないため、物語の最後にキャプテン・アメリカがストーンをそれぞれの時代のあるべき場所に戻しに行きます。
そのため、今現在のMCUの正史世界には「インフィニティ・ストーンは存在しない」ことになっています。厳密にはサノスが言うには「ストーンは原子に戻った」ということなので見えないだけで存在しているかもしれません。
ここで【気になる点が2つ】あります。
- 本当にサノスはストーンを破壊したのか?
- 原子に戻ったストーンを復活させることができるのか?
まず【1】の「本当にサノスはストーンを破壊したのか?」ということに関しては現時点では正直不明です。
証拠はないのですがアベンジャーズたちが「PLANET 0259-S」という星で出会ったサノスの受けている体のダメージと彼の性格からすると本当に破壊している可能性の方が高いと言えます。
しかし少ない確率ですが、もしかしたら「サノスが嘘をついている」可能性も0ではありません。
現在アベンジャーズたちはドラゴンレーダーのようにインフィニティ・ストーンのありかを見つける装置は持っていません。
なので仮にサノスがインフィニティー・ストーンを「どこかに隠している」もしくは「絶対的な信頼をおけるものに預けている」可能性がある場合、今後再度ストーンが登場する可能性はありえます(僕個人的には破壊しており本当に原子になっていると思います)。
次に【2】の「原子に戻ったストーンを復活させることができるのか?」ということに関してです。
これこそが、今回『ドクター・ストレンジMoM』でストレンジがやろうとしていることだと思います。
至高の魔術師(ソーサラー・スプリーム)であるストレンジはあらゆる魔術の知識を持っています。
またストレンジやウォンたちはある程度ストーンに対しての知識を持っていたことから「エンシェント・ワンの寺院」や各地の「サンクタム」にはインフィニティー・ストーンに関する記述があると思うのでそういった資料からストーンを復活させる方法を探し出す可能性はあります。
そもそも『アベンジャーズ エンドゲーム』で2012年のエンシェント・ワンはブルース・バナーにこう言っていました。
ワン:「インフィニティ・ストーンが作り出す現実は一つの時間の流れです。1つ取り除けば…別の流れができる。その新しい流れの中では”私たちは闇の力と戦う武器を持たない“…我らの世界は制圧され何百万人も苦しむことになる」
つまり、今現在のMCUの正史世界はこのエンシェント・ワンの言う「闇の力と戦う武器を持たない」状態になっていることになります。
おそらくカオス・ディメンションに住む「ドルマムゥ」やそのほかのヴィランたちがこれを期に現実世界に手を伸ばしてくるのでしょう。
それだけタイム・ストーンはインフィニティ・ストーンの中で重要な石ということになります。
ストレンジがどうやってストーンを復活させるのかは謎ですが、このような現在の危機的状況を打破しようとあらすじにある「タイムストーンの研究」を行いストーンの復活を考えているのかもしれませんね。
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2.古い友人とは?「バロン・モルド」なのか?
上記のような「タイムストーンの研究」を行なっているストレンジにあらすじでは「古い友人による邪魔」が入ると記載されています。
この古い友人というのはみなさんも予想していると思いますが、前作『ドクター・ストレンジ』のポストクレジットで闇落ちしていた「モルド」であると思います。
エンシェント・ワンに絶大な信頼をおいていたモルドはエンシェント・ワンがカオス・ディメイションの力を使っていることを知り絶望し寺院を去ります。
ちなみに映画のモルドの性格は原作とは真逆です。
原作の「バロン・モルド」は貴族生まれで個人的な力を得るためにエンシェント・ワンに弟子入りし、学ぶものがもうないと思うや否やエンシェント・ワンを殺害しようとする「クソ野郎」です。
原作ではこの「エンシェント・ワン殺害計画」をストレンジに気づかれ、モルドは寺院を追放されることになります(詳しくは下記関連記事参照)。
関連:ドクター・ストレンジ:アメコミ原作ストーリーや能力を解説
その後、原作のモルドは独学で黒魔術や闇の力の研究を行い地球上で最も強力な魔術師の一人となります。
ストレンジとはライバル関係となり度々ぶつかり合いますが、大抵はストレンジが勝利します。
また原作のモルドは「ドルマムゥ」や「ウマル」,「ドクター・ドゥーム」と手を組んだり悪魔「メフィスト」を召喚したりもしています。
(c)MARVEL
※ウマルとは?
・ドルマムゥの姉(妹かも)。
・能力は魔術やエネルギー操作。
・娘のクレアはドクターストレンジと結婚している(2013年に離婚)
※メフィストに関しては以前『ドクターストレンジMoMにメフィストが登場するのでは?』という記事を書きましたので下記の関連記事をご覧ください。
映画でもドルマムゥとモルドが手を組むなんて展開もあるかもしれません。
また原作のモルドは「オフェンダーズ」と呼ばれるドクターストレンジが所属する「ディフェンダーズ」に対抗するチームに所属していました。
この「オフェンダーズ」のメンバーは
- モルド
- レッド・ハルク
- タイガー・シャーク
- テラックス
で構成されています。
(c)MARVEL
レッド・ハルクに関してはMCUにはすでにサンダーボルト・ロス将軍が登場していますよね(あのおじいちゃんがレッドハルクになるかはわかりませんが…)
少なくとも映画のモルドはストレンジたちエンシェント・ワンの弟子たちに恨みを持っているでしょうから『ドクター・ストレンジMoM』ではメインヴィランの一人として描かれると思われます。
ちなみに『ドクターストレンジMoM』には2人のヴィランが登場するという噂もありますのでもう一人のヴィランがこのあらすじにあるストレンジが呼び出した「悪」という存在なのでしょう。
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3.ストレンジが呼び出した恐ろしい「悪」とは?
今回の「短いあらすじ」の最後に記載されている「ストレンジは言いようのない恐ろしい悪を解き放ってしまう:causes Strange to unleash unspeakable evil.」という記載。
どうやら「他の考察系記事」ではこの「悪」を「悪魔」と記載している記事もあるようで…
英語の原文では「evil」となっており、悪魔であれば「devil」です(私が見た海外サイトの情報なので間違いだったらすいません)。
もし仮に「悪魔」であればすでに噂されている「メフィスト」や「ナイトメア」あたりが最も可能性は強いでしょうが…(メフィストに関しては悪魔そのものですし…)。
私は「悪」として考察していきたいと思います。
ではこの「悪」とはどういった存在なのか?
以前マーベルスタジオ社長のケヴィン・ファイギ社長は
「次のドクターストレンジでは新しくデビューするいくつかのキャラクターがいますが、その中にはまったく予想外のキャラクターも登場します」
とコメントしていました。
これがヴィランとは明言していませんが、仮にヴィランであるとするとすでに登場しているキャラクターやメジャーなヴィランではないと思われます。
そうなると「ドルマムゥ」やカオスディメンションの神「シュマゴラス」などは対象外になるかもしれません。
やはり「私たちが予想もしないようなヴィラン」もしくは「ドクターストレンジには登場するとは思えないようなヴィラン」を登場させてくると思います。
私はやはりこのポイントは映画のタイトルにある
「in the Multiverse of Madness:狂気の多元宇宙で」
という言葉にあるような気がします。
つまり「別アースの異世界からの敵」ではないかと思うのです。
ストレンジが行なっていると言われる「タイムストーンの研究」この研究の過程でマルチバースの概念に気づきこの宇宙とは違う「別の宇宙」が存在することがわかり、何らかの力でマルチバースの扉が開き「恐ろしい敵」がやってくるということになるのではないかと思います。
もしかしたらその敵が今後のMCUでサノスのようなラスボス級のヴィランになるかもしれませんし、意外とこの映画のみのちょい役ヴィランになるかもしれません。
またもう一つヴィランを呼び出すキーアイテムとして考えられるのが「アガモットの目」です。
この「アガモットの目」ですがMCUの世界では「タイム・ストーン」を納めているネックレスのような物で、その起源や能力は謎です。
原作では「エターナルズ」のヴィシャンティの一人である「アガモット」が作った古代の遺物です。
「アガモットの目」自身が意識を持っており全てを見通す力や「他の次元を行き来する力」があります。
(c)MARVEL
つまりマルチバースを生み出すきっかけのアイテムになるかもしれないのです。
また、原作では「アガモット」自身がヴィランとして登場するストーリーもあります。
(c)MARVEL
もしかしたら、ストレンジが呼び出したヴィランはアガモット……かもしれませんね…
正直色々と妄想は膨らんでいるのですが「登場するかもしれないヴィラン」についてはまた別の記事で【妄想考察】していきたいと思います。
また『ドクター・ストレンジMoM』はドラマ『ワンダヴィジョン』の続きの物語になるというところも気になりますよね。
正直「キャラクター過多で2時間の映画にまとまるのか」という心配もありますが…
2021年5月7日に全米公開(コロナ禍の影響で2022年3月に延期となりました)の予定となっている『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス』。
まだまだ先の映画ですのでこれからもどんどん考察していきたいと思いますw
それでは今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。
よければコメント欄やTwitterなどでご意見をいただけると幸いです。
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