■『ワンダヴィジョン』第6話のストーリーをネタバレ徹底解説
衝撃的な展開を迎えた『ワンダヴィジョン』第5話。
そのラストにはなんと20世紀フォックス版『X-MENシリーズ』でクイックシルバー(ピーター・マキシモフ)を演じたエヴァン・ピーターズが登場しました。
この後の展開が気になり1週間が非常に長く感じた人もいたであろう第6話!
今回も大きく物語が動きます。
※注:)ここから先はドラマ『ワンダヴィジョン』1話と2話のネタバレが盛大に含まれますのでご注意ください。
ドラマ『ワンダヴィジョン』第6話のタイトルは、
「All-New Halloween Spooktacular!:ハロウィンの不気味な夜に」
ウエストビューの街はハロウィン一色となり盛り上がりを見せています。
しかし、ヴィジョンはワンダの目を盗みこの街を調べ始めます…
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1:オープニング
1990年代から2000年代のアメリカホームドラマをオマージュしたオープニング。
前作から登場したエヴァン・ピーターズのピエトロが高速移動でワンダファミリーをホームビデオに収めている映像のオープニングとなっています。
このオープニングの人物紹介でこのエヴァン版クイックシルバーの名前がピエトロであることがわかる(X-MENではピーターだった)。
オープニングが終わるとビリーが私たち視聴者に向かって話しかけるようにハロウィンとワンダファミリーについて説明します。
ビリーは原作コミックスで自身が転生した姿のヒーロー「ウィッカン」というキャラクターのコスプレをしています。
※ウィッカンの原作解説はこちらで詳しく説明しています。
このシーンでは1990年代後期にブレイクしたプレイステーションソフト『Dance Dance Revolution (ダンスダンスレボリューション)』をビリーとトミーがプレイしている回想シーンが流れます。
また、このシーンでトミーはマインクラフトのキャラクターの帽子をかぶっているが、このキャラクターに関しては今回のドラマと時代設定が合わないため、単なるトミー役の子役自身の持ち物なのかもしれません。
ビリーとトミーはリビングで爆睡しているピエトロにちょっかいを出します。
ピエトロは子供たちに「大人子供」と呼ばれており、叔父さんとして双子を可愛がっているようです。
2:原作再現のコスプレ
子供達がピエトロと遊んでいると2階から原作コミックのスカーレット・ウィッチのコスプレをしたワンダが登場します。
ワンダのコスプレに苦笑するピエトロたち。
ワンダはこのコスプレのことを「ソコヴィアの占い師」と言います。
ソコヴィアという言葉がこのドラマには度々出てくるのですが、もしかするとこのウェストビューに来る前にワンダは故郷のソコヴィアを訪れているのかもしれません。
※その可能性が高い過去の考察記事がありますので良ければどうぞ(今後の展開のネタバレ要素が含まれます)
ワンダとピエトロは幼少期のハロウィンの話をするがお互いの記憶にすれ違いを感じます。
そこに今度は原作コミックスのヴィジョンのコスプレをしたヴィジョンが登場。
ワンダは「メ・グスタ・ムーチョ (愛してる)」ヴィジョン は「チリコンカルネ(スペイン料理の名前)」とお互いがスペイン語のネタで会話します。
ヴィジョンはこのコスプレのまま近所の見回りをすると言って出ていく。
ヴィジョンの単独行動に違和感を覚えるワンダであったが、原作のクイックシルバーのコスプレをしたピエトロとトミーのおふざけでこのシーンは過ぎていく。
ちなみに、ビリーは原作の自身が転生したヒーロー「ウィッカン」のコスプレをしていたがトミーは原作の自身が転生したヒーロー「スピード」のコスプレをしていない。
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3:モニカたちとヘイワード長官の分裂
シーンは変わりヘックスの外側のモニカたちのパートへ
モニカ、ダーシー、ウー捜査官の3人は、ワンダを始末しようと考えているS.W.O.R.D.の長官ヘイワードと意見が食い違い言い争っていました。
ヘイワードは、自身の命令に逆らうモニカたちをS.W.O.R.D.隊員たちに追い出すよう命令する。
S.W.O.R.D.隊員に連行されるモニカたちであったが、隙を見て隊員を気絶させ逃げ出します。
モニカたちは独自にワンダとヴィジョンについて調査を始めます。
4:ハロウィン祭り
再びシーンはヘックスの中のワンダたち。
ウエストビューの町ではハロウィン祭りが開催されており多くの人たちで賑わっていました。
前回、ヴィジョンが「この街には自分たちの子供以外に子供がいない」と言った疑問を否定するかのように多くの子供達で溢れかえっています。
トミーとビリーがお菓子をもらいに走り出すと、ピエトロは「みんなを地獄に落としてやれ!!」と叫びます。
この台詞から、ピエトロが地獄の死者=悪魔メフィストではないかという考察が考えられているようです。
また、原作のクイックシルバーの髪型ではありますが、両端が逆立っている髪型が悪魔メフィストの髪型にそっくりだとも言われています。
原作のメフィストとそれに関する噂に関してはこちらで解説しています。
またこのシーンでワンダはピエトロに対して子どもの頃の思い出話をしますが、ピエトロは「俺を試してる?」と姿が変わったピエトロを怪しんでいるワンダに言います。
「どうしてそんなに変わったの?」と聞くワンダ…
ピエトロは「それはお前が過去を思い出したくないからだろ」と言い、まるでワンダの意思で姿の違うピエトロを呼び出したかのように話します。
トミーとビリーがお菓子集めから戻ってくると、ピエトロは「お菓子集めを叔父さんが効率化してやろうか?」と言いトミーは「モチだぜ」と返事をする。
この「モチだぜ!」台詞だが、英語では「Yeah.Kick-ass!」と言っています。
これはピエトロ役のエヴァン・ピーターズが映画『キック・アス』に登場していた小ネタです。
ビリーとトミーを連れたピエトロは自身の高速移動能力で瞬く間に町中のお菓子を集めて回ります。
一人になったワンダは、近所の住民ハーブと出会い「ヴィジョンは見回りをしていない」という情報を得ます。
5:町外れのヴィジョン
日暮れになり、シーンはヴィジョンの場面に…
ヴィジョンはワンダの目を盗み一人で町外れに来ていました。
そこで、ヴィジョンはおかしな動きをする住民を発見する。
その住民は、ハロウィンの飾り付けを付けては外し…付けては外し…同じ動きを繰り返していました。
さらにこの住民は瞬きもせず、「涙」を流していたのです。
違和感を感じたヴィジョンはさらに町の外側の方へと進み調査を続けます。
6:「ヨーマジック」という謎のCM
今回のコマーシャルは「クレイアニメ」!
無人島に一人残され腹ペコになった少年のもとに「ヨーマジック (Yo-Magic)」というヨーグルトを持ったサメが現れ、「俺も昔は腹ペコだった」と言います。
「今は違うの?」という少年に対しサメは「ヨーマジックを食べてヒレまでピチピチになったのさ!」と言い、ストロベリー味のヨーグルト(ヨーマジック)を見せます。
「僕ももらえる?」という少年に「ほらよ食べな!」と言ってヨーマジックを渡すサメでしたが、少年は9つの夜を過ぎてもパッケージを開けることができず、最後は白骨化して死んでしまいます。
最後にサメが「Yo-Magic! The snack for survivors! (ヨーマジック! 生き残った人々の食べ物)」と言ってCMは終了。
なんともホラーなこのコマーシャル。
今回のコマーシャルは今までとは毛色の違ったものとなっていました。
このCMに対しては多くの考察があり「ヨーマジック」は「Your Magic=あなたの魔法」という意味ではないかという意見や「9回日にちが変わる」ことから「9話目に誰かが死を迎える」のではないかという考察、過去のCMは全てインフィニティストーンを表しており、今回は「ソウルストーンではないか?」など様々な意見が飛び交っています、
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7:双子の能力覚醒
CMが終わりシーンは、映画館の前にいるワンダとピエトロたちの場面へ。
映画館で上映されているのは映画『Mr.インクレディブル』(2004年) と映画『 ファミリー・ゲーム/双子の天使』(1998年) です。
このことから、今回の時代設定は1990年代〜2000年代にかけてだということがわかります。
昼間のピエトロの行動が「子供の悪い見本」だと怒るワンダに対し、ピエトロは「これが俺の役割だろ?」「突然やって来て子供と問題を起こすウザい兄弟」「それをお前は望んだんだろ?」と言います。
「昔と話し方が違う」と指摘するワンダだが、ピエトロは「俺も記憶が曖昧なんだ…体を蜂の巣にされたと思えば、次の瞬間ワンダの声が聞こえてきた。来て欲しかったんだろ?」と反論。
どうやら見た目はX-MEN版のピエトロだが、ウルトロンに殺された記憶は持っているようです。
この会話で記憶はMCUのピエトロなのに見た目はX-MENのピエトロという謎がまた深まります。
ここで、双子のトミーがピエトロと同じ高速移動のスーパーパワーをいつの間にか身につけ戻ってきます。
驚くワンダとピエトロだが、子供の能力覚醒にすぐに喜びます。
遠くの家までお菓子をもらいに行きたいと言うビリーとトミーにワンダは「エリス街を超えてはいけない」と言います。
このエリス街の「エリス」と言う言葉。
MCUにはエリスという名の大統領も登場しますが、流石に関係はないと思われます。
MCUではありませんが、2000年公開の映画『X-MEN』ではマグニートーは自由の女神像から「エリス島」に集まった人々をミュータントに変えようとしました。
もしかするとワンダが作り出したと思われるこの「ヘックス」という空間はMCU版ミュータント誕生のきっかけになるかもしれません。
8:モニカたちが得た真実
シーンは再びヘックスの外側のモニカたちのパートへ。
S.W.O.R.D.隊員たちからなんとか逃げ出したモニカたち。
ダーシーがヘイワード長官のPCにハッキングをし、ヘイワードが以前からヴィジョンを追跡していたという事実を知ります。
また、このヘイワードのファイルからはヘックス内の人々の動きが監視できており、ワンダから遠く離れている街の人々は動いていないという事実にも気づきます。
そしてシーンは、再びヴィジョンがいる場面へ…
9:ヴィジョンとアグネス
ヴィジョンは、ダーシーたちが気づいた「街の住民が動いていないエリア」まで足を運んでいました。
時が止まったかのように動かない街の人たち…
もちろんヴィジョンが話しかけても返事もしません。
怪しく感じたヴィジョンは上空に飛び上がり、空から町全体を見下ろします。
すると1台の明かりがついた車が…
車に近づくヴィジョン。
車に乗っていたのはなんとアグネスでした。
車の中で全く動かないアグネスにヴィジョンは話しかけますが、支離滅裂な返答をするアグネス。
ヴィジョンは前回の5話で見せたワンダの洗脳を解く力を使いアグネスを正気に戻します。
アグネスは、「あなたアベンジャーズのヴィジョンね?助けに来てくれたの?」と言いますが、過去の記憶がないヴィジョンはアベンジャーズのことを理解していません。
アグネスは、「あたし死んだの?」と言います。
ヴィジョンが「なぜ死んだと思うんだ?」と聞き返すと、アグネスは「だってあなた死んでるでしょ?」と言います。
さらにアグネスは「誰も外に出ることはできない」「ワンダが許さない」とヴィジョンに告げ、壊れたように笑い始めます。
ヴィジョンは再びアグネスを洗脳状態に戻し、目の前の道路の向こう側に「バリアのような境界」があることに気づきます。
実は、ヴィジョンとアグネスがいるこの場所こそがワンダが双子に「超えてはならない」と言っていた「エリス街」の境界だったのです。
そして、ヴィジョンはエリス街を超えヘックスの外へ踏み出します。
10:ヘイワード長官の極秘ファイル
「ヘイワードの極秘ファイル」の調査を続けるモニカ、ダーシー、ウー捜査官。
ダーシーはファイルの中から「モニカの血液検査の結果」を見つけ出します。
どうやら2度ヘックスの境界を超えたモニカの遺伝子には分子レベルで変化が起きているようなのです。
これは原作同様にモニカが能力を身につけるという前触れかもしれません。
※原作のモニカ・ランボーについてはこちらで解説しています。
ワンダを助けるためにヘックスに再侵入しようとするモニカとウー捜査官だったが、ダーシーはさらにヘイワードのファイルを調べたいとここでモニカたちと別れる。
11:ピエトロの意味深発言
シーンは再びワンダたちの場面へ。
ピエトロは、ワンダが今まで子供達をこのヘックスのシットコムに出演させなかったのは、「レギュラー出演させると脳に負担がかかる」からだと言います。
さらに、ピエトロは「よく考えられたシナリオだ」とワンダのやっていることを知っているような発言をします。
そして、ピエトロは私たち視聴者も気になっている疑問をワンダに投げかけます。
「いったいどうやってるんだ?」
これに対しワンダは「自分でもわからないの」と返答。
深い孤独の感覚があったことだけは覚えていると言います。
前話でもワンダはこのヘックス内でのシットコムドラマがどのように始まったのか覚えていないと言っていました。
やはり、このドラマには黒幕がいてワンダから不要な記憶を取り除いているのでしょうか?
俯いていたワンダが、ピエトロの方を振り返ると、ピエトロが一瞬…死体の姿に映ります。
4話でヴィジョンが死んでいる姿で映った現象と同じ。
やはりピエトロ、ヴィジョンは死んでいるまま動かされているのでしょうか?
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12:「白目作戦」、ヴィジョンの脱出
ふたたびシーンはヘックスの外へ。
ダーシーはヘイワード長官のファイルの中に「白目作戦」というデータを発見します。
言語では「カタラクト:白内障」という意味のこの作戦…さらに「Classfied Weapons Intel :分類された兵器情報」という言葉も書かれています。
ヘイワードはヴィジョンのことを武器として利用しようとしているのか?
そこで急に外が騒がしくなります。
なんとヘックスの境界でヴィジョンが外側に出ようとしていたのです。
体がボロボロになりながらヘックスのそとに出ようとするヴィジョン。
明らかに死にそうな崩壊を続けるヴィジョンを前にヘイワードは「そんなに出たいか?」と言い助けようともしません。
ヴィジョンの危険を直感的に察したビリーはワンダに助けを求めます。
おそらくこのビリーの能力は原作のウィッカンの能力であるテレパシーの力だと思われます。
※原作のウィッカンについてはこちらで解説しています。
ビリーとワンダは力を合わせてヴィジョンの位置を特定!
ワンダは、力を解放し、ヘックスをさらに巨大なものに拡大し、ヴィジョンを再びヘックスの中へ取り込みます。
このヘックスの拡大によりS.W.O.R.D.の仮設基地は飲み込まれ、ヘイワード長官と側近の隊員以外は全てヘックスに取り込まれてしまうのです。
ダーシーも同じくヘックスに取り込まれてしまいました。
モニカとウー捜査官はこの異変にいち早く気がつき逃げ切ることができたようです。
最後に覚醒し、瞳が赤くなったワンダが映され、ここで「6話」は終了します。
多くの謎が解決したようで解決しなかったドラマ『ワンダヴィジョン』の第6話。
次回7話からはこの伏線が一気に回収されるのでしょうか?
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