ドラマ『ワンダヴィジョン』第3話公開!
マーベル・シネマティック・ユニバース(以下 MCU)ドラマ『ワンダヴィジョン』。
2021年1月15日に配信が開始され、1・2話では1950年代・60年代を舞台にワンダとヴィジョンの新婚生活とウエストビューの街の人々との交流が描かれます。
しかし、時々起こる不穏な出来事や異変…
ラストまで目を離せない謎を呼ぶの展開でした。
↓1・2話のストーリーと考察はこちらをどうぞ↓
そしてついに公開された第3話!
今回もさまざまな異変がワンダとヴィジョンを襲います(ラストは急展開も!)。
※注:)ここから先はドラマ『ワンダヴィジョン』1話と2話のネタバレが盛大に含まれますのでご注意ください。
■ドラマ『ワンダヴィジョン』3話:あらすじ・考察
ここからはMCUドラマ『ワンダヴィジョン』3話のネタバレと簡単な考察をしていきます。
第3話のタイトルは
Episode3:Now In Color:カラー放送
タイトル通り3話より映像がカラーとなります。
1970年代のカラーTVを彷彿させるレトロなカラー放送で、アスペクト比は変わらず4:3になっています。
1:『MARVEL STUDIOS』タイトルコール
前回のあらすじの後はいつもの『MARVEL STUDIOS』のタイトルコール。
タイトルコールはやはり、2話と同じ演出でした。
特殊な演出になっていたのは1話のみでしたね。
2:オープニング
ノリノリの音楽で始まる『ワンダヴィジョン』
歌詞の中には「新しい命」や「家族」といった子供の誕生を示唆する言葉が散りばめられていました。
両親を失っているワンダは映画『アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン』でさらに兄のピエトロまで失ってしまいます。
ワンダは幸せな普通の家族というものを望んでいるのかもしれません。
3:診察
オープニングが終わるとワンダの自宅のシーンに。
1話から2話の間ではワンダの自宅が全く違う家にいつの間にか変わっていました。
3話の冒頭に登場するこの家は2話の家と同じのようですが、3話の自宅では庭先の薔薇がなくなっています。
2話と3話の間は12時間しか時間が経過していませんが、急にバラがなくなっているのは明らかにおかしいです。
2話のラストでワンダが時間を巻き戻し、再びこの世界(街)を再構成した影響が出ているよのだと思います。
場面はワンダが街の医者「ニールスン」の診察を受けているシーンに。
ニールスン「間違いなくオメデタだ!」
たった一晩で妊娠4ヶ月となってしまったワンダにヴィジョンは不安と驚きの表情を見せます。
しかし、その疑問をニールスンへ投げかけようとするヴィジョンを制止するワンダ。
ワンダ「とにかく生まれるのが楽しみ」
と話を逸らします。
無事生まれるのか心配なヴィジョン。
このあとバミューダ諸島に旅行に行くというニールスンを玄関先で見送るとヴィジョンは隣の家で植木の手入れをしているハーブに気づく。
4:ハーブの「異常行動」
ニールスンを見送ったヴィジョンが「異常な音」に気付き、ハーブの方を振り向く。
なんとハーブが植木ではなくヴィジョンの家のブロック壁を切っていたのです。
ヴィジョン:「ハーブ!垣根の手入れにしては切りすぎているようだけど?」
と注意すると、
ハーブ「そうかもな!ありがとよ」
と…ハーブは何一つ悪びれる様子もなく笑顔で壁を切り続けます。
「隣人の明らかな異常行動」に疑問を持つヴィジョンですが、その場面ではそれ以上注意せずに家に戻ります。
推測の一つとして、おそらくこのハーブのこの行動はこの世界から抜け出したいという気持ちの現れではないかと思われます。
何らかの力で街に閉じ込められている住民のハーブが無意識に起こしている行動なのかもしれません。
もう一つの推測として、真実を知っているハーブがヴィジョンに対し何かを伝えようとしている行動ともとれます。。
3話後半ではそれを示唆するようなハーブのセリフもあります。
またこのシーンですが、よく見るとヴィジョンの自宅以外の家がハリボテに書かれた絵のように見えます。
ハーブの後ろの家もハリボテの絵のようです。
5:ヴィジョンの能力の謎
家に戻ったヴィジョンはワンダをみて再び驚きます!。
ヴィジョン「何!そのおなか!また大きくなってる!!」
わずか数分の間にワンダのおなかはさらに大きくなっていました。
ワンダ「そう?私から見てもあまりわからないわ?」
とワンダ。
ワンダがおなかを机にぶつけ果物を床に落としそうになると、
まるでワンダの兄の「ピエトロ・マキシモフ(クイック・シルバー)」のように超高速で走って果物をキャッチするヴィジョン。
何気なく描かれていますが、過去のMCU作品でヴィジョンにこのような能力があるシーンは描かれておらず明らかにおかしなシーンだと思います。
そもそもヴィジョンはすでに死んでいますから、この物語のヴィジョンはやはり以前のヴィジョンとは別の存在である可能性が高いです。
またヴィジョンが蘇っているのにピエトロは蘇っていないのも気になります(もしかしてこの後の物語にサプライズ登場するのかもしれませんが…?)
6:出産準備とモナークバタフライ
場面は変わり、
生まれてくる子供のための子供部屋の準備をするワンダとヴィジョン。
ワンダのお腹の子供が動くとワンダは、
ワンダ「嬉しくて宙を舞いそうな気分…」
と言います。
その時、部屋に飾り付けた「蝶のモービル」が実体化し、「本物の蝶」になって舞い始めます。
ワンダ「私がやったの?」
とワンダ。
するとそのうちの1匹がヴィジョンの鼻に止まります。
実はこのヴィジョンの鼻に止まった蝶ですが、以前のMCU作品に登場しているのです。
その作品は映画『ドクターストレンジ』。
どのようなシーンで登場したかというと、
主人公のストレンジが師匠であるエンシェント・ワンに「多元宇宙(マルチバース)を体験させられた時」です。
この蝶は「モナークバタフライ:オオカバマダラ」という種。
この蝶に触れた途端にストレンジはさまざまな次元にワープさせられます。
ここでこのシーンについてもう一度考えてみると、
ワンダはこのシーンで「私がやったの?」と言っている。
つまりこの現象に関してはワンダに自覚はなく、もしかすると第三者が起こしている可能性もあります(サンクタムの魔術師たちが関わっているのかも?)。
このドラマ『ワンダヴィジョン』は直接映画『ドクターストレンジ:イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス』へと繋がる物語と言われています。
もしかすると、ドラマ『ワンダヴィジョン』の中でマルチバースについての言及が行われる可能性もあるかもしれません。
ちなみに原作ではドクターストレンジはワンダのことを無数の平行宇宙と繋がる存在である「ネクサス・ビーイング」と呼んでいます。
もしかするとこの蝶はそれを示唆する伏線なのかも…….。
7:子供の名前(ビリーとトミー)
ワンダが妊娠6ヶ月になっていることを知ったヴィジョンは、
ヴィジョン「パパは早くビリーに会いたいな」
と言いますが、ワンダは、
ワンダ「ビリー?トミーがいいわ」
と言います。
このシーンで登場した「ビリー」と「トミー」は原作で登場するワンダの子供の生まれ変わりである「ウィッカン:ビリー・カプラン」と「スピード:トミー・シェパード」からつけてある名前です。
この双子がMCUでもウィッカンとスピードとして生まれ変わる可能性はあるかもしれませんね。
またこのシーンでヴィジョンはシェイクスピアの言葉を引用して
「“この世は舞台 人は皆 役者だ”」
と言っているが、
この台詞には、このワンダとヴィジョンの暮らしている世界が舞台(作り物)で住民は役者であることを示唆しているのかもしれません。
そしてヴィジョンはこのペースだと「金曜日の午後」には子供が生まれると言います。
8:2度目の巻き戻し
子供のおむつ交換の練習をするヴィジョン。
するとワンダに突然陣痛のような症状が…
ワンダが苦しむと、家電が暴走し、近所一帯が停電してしまいます。
これは、痛みで制御できなくなったワンダのパワーの影響のようです。
ワンダは、
ワンダ「これが出産本番ならどうなっちゃうの?」
と言います。
ここでヴィジョンは今までの「違和感のある出来事」を思い出しワンダに語りかけます。
ヴィジョン「ハート夫妻とのディナー…外にいたハーブの異常行動…何かがおかしい気がするんだ…」
不信感を持ちワンダを見つめるヴィジョン…
すると突然、場面がスキップしたような演出が入り「20秒前の映像」に戻ってしまいます。
見ている私たち視聴者からするとディズニー+の通信障害で映像が乱れたのかと思ってしまうような演出でした。
しかし、これは「時間が巻き戻った」ことを表す演出。
この世界の真実に気付こうとしたヴィジョンの行動に対し「現実を改変」したのだと思われます。
2話の最後でも巻き戻しの演出がありましたが、この現象は「ワンダの能力」なのでしょうか?
再び何もなかったかのように会話するワンダとヴィジョン(ヴィジョンからも先ほどの疑問は消えているようです)。
すると急に産気づくワンダ!
ワンダが破水すると家の中に土砂降りの雨が降ります…
ここで前半パートが終了。
「恒例のCMコーナー」が始まります。
9:入浴剤ヒドラ・ソークのCM
毎回楽しみになってきているこのCMコーナーw
今回のCMは入浴剤「ヒドラ・ソーク」。
家事と子育てに押しつぶされそうな主婦が、安らぎを求めて「ヒドラ・ソーク」入りのお風呂に入るというもの。
CMの中には、
Escape to a world all your own, where your problems float away. When you wanna get away, but you don’t wanna go anywhere. :全ての世界から逃げ出して、あなたの問題が浮かび上がる。逃げ出したいけれど、どこにも行きたくない時に。
という台詞も入っておりこれは「ワンダの現状」を表しているように感じます。
ヒドラ・ソークの見た目はまさに「四次元キューブ(テッセラクト)」で、ヒドラの象徴的なタコのシルエットが描かれています。
商品のキャッチフレーズは、
「Find the Goddess Within:内なる女神を見つける」
2話に引き続きヒドラ推しのこのCMから、ワンダとヒドラの関係がこのドラマでさらに深掘りされるのかもしれません。
物語の黒幕がヒドラという可能性もあるかも…
実は、この「ヒドラ・ソーク(ヒドラの石鹸)」はドラマ『エージェント・オブ・シールド(以下AoS)』に登場しています。
シーズン4第17話「反対の世界」で「ヒドラは青い石鹸に薬を混ぜてみんなの記憶を操作している」とスカイに語るシーンがあるのです。
このことから、このドラマ『ワンダヴィジョン』の世界はドラマ『AoS』に登場したヒドラの仮想空間「フレーム・ワーク」の技術を応用した世界ではないかという考察もあるようです。
ドラマ『AoS』はシーズン5までは少なからずMCUと世界観を共有していますから、この可能性も0ではないと思われれます。
10:ジェラルディン再登場
「ヒドラ・ソークのCM」が終わるとワンダとヴィジョンの自宅は水浸しになっていました。
ワンダの能力で一瞬にして部屋を乾かすと、ワンダはもうすぐ生まれそうとヴィジョンに言います。
ヴィジョンは急いで医者を呼ぶために、ピエトロのように高速で走って冒頭に登場した医師ニールスンの元へ。
一人になったワンダだが、何やら子供部屋から物音が…
子供部屋を確認しに向かうワンダだが、そこに2話に登場したジェラルディン(モニカ・ランボー)が訪ねてきます。
ワンダは何とか妊娠していることを隠そうと悪戦苦闘します。
ようやくジェラルディンが帰ろうとしますが、今度は突然子供部屋の方から「コウノトリ」が登場!
ワンダが陣痛の苦しみでいつの間にか壁に描かれていたコウノトリを実体化してしまったようです。
ワンダは慌てて、ジェラルディンを引き留めますが、最終的にジェラルディンに妊娠していることがバレてしまいました。
場面は変わり、ヴィジョンは医師ニールスンのもとへ到着。
旅行の出発準備をするニールスンを強制的に背負いワンダの元へダッシュします。
場面は再びワンダとジェラルディン。
いよいよ子供が生まれそうなワンダ。
案の定、ワンダのパワーで自宅の家具や家電が勝手に動き出してしまいます。
ありえない光景に困惑しつつも必死でワンダの出産を手伝うジェラルディン。
そして、ついに可愛い男の子が生まれます。
そこに、ヴィジョンとニールスンが到着。
ジェラルディンは空気を読んでニールスンを別の部屋に連れ出し、ワンダとヴィジョンを2人きりにします。
ワンダ「本当の姿であってあげたら」
ヴィジョンはシンセゾイドの姿になり、
ヴィジョン「初めまして、トミー」
とワンダが付けたかった「トミー」という名前で生まれたばかりの赤ちゃんを呼び抱き抱えます。
その時!!!!!
再びワンダが絶叫!!!!!
なんとお腹の中にはもう一人子供がいたのです。
最後の力を振り絞り二人目の赤ちゃんを出産するワンダ。
二人目の子供はヴィジョンが推していた「ビリー」と名付けることに。
ワンダは可愛い双子の男の子のお母さんとなりました。
11:「あの人物の記憶」と「住民の違和感」
ワンダが無事に出産できたことに安堵するヴィジョンとジェラルディン、ニールスン。
ヴィジョンはニールスンを玄関先へと見送りに…
しかし、ここでニールスンはヴィジョンに向かって意味深な発言をする。
ニールスン「旅行はやっぱりやめておくよ。この小さな町から逃げ出すことは無理なんだ…」
そう言い残し去っていくニールスン。
ニールスンの言葉にヴィジョンは再び何かの違和感を感じます。
家に戻ろうとするヴィジョンですが、隣の垣根でヒソヒソ話をするアグネスとハーブに気付きます。
ここにも違和感を感じたヴィジョンは2人に近づきます。
するとアグネスとハーブはジェラルディンについて尋ねてきます。
アグネス「ジェラルディンは最近町に来たばかり…なのに家族も家もない。」
ヴィジョン「家がないってどういうことだ?」
と尋ねると、
ハーブが怯えたような表情で、
ハーブ「彼女が来た理由は….来た理由は….」
と呟きます。
ハーブ「だって俺たちはみんな….」
ヴィジョン「俺たちはみんな何なんだ?ハーブ?何が言いたい?」
そのさきをハーブが話そうとするとアグネスが、
アグネス「やめて!!」
と話をさえぎります。
その後は話をごまかし去っていくアグネスとハーブ。
この時ハーブはヴィジョンに何を伝えたかったのか…?
私個人としては3つの予想をしています。
①ハーブは自分たちが何者かの能力で操られて生活しているのを知っている説
②ジェラルディンと同じくハーブもS.W.O.R.D.のエージェント説
③町も住人も全てワンダが作り出した幻説
④ハーブもヴィジョンと同じくすでに死人説(ここは死者の町)
①と②と③は可能性ありですが、④に関してはこの物語に原作同様にヴィラン「メフィスト」が登場する前提で予想しています。
一方その頃、ワンダは生まれた双子を前に自分も双子であったことをジェラルディンに打ち明けます。
映画『アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン』で死んでしまったワンダの双子の兄「ピエトロ」のことを思い出したワンダは故郷ソコヴィアの子守唄を唄い始めます。
この子守唄に関しては、作中では歌詞がわからないのですがこちらの記事で解説しています。
子守唄を唄うワンダにジェラルディンは、
ジェラルディン「ウルトロンに殺された。そうでしょ?」
と尋ねます。
それを聞いたワンダは涙を流し、
ワンダ「今なんて言った?」
と聞き返します。
しかし、ジェラルディンは突然とぼけたように明るく振る舞い
ジェラルディン「“あなた強いのね”って言ったのよ」
とごまかします。
ワンダは怒りを表したような表情で、
ワンダ「違う!ピエトロのことよ!」
とジェラルディンの発言を追求します。
さらにジェラルディンがつけているネックレスの形に違和感を感じたワンダ。
「剣の形をしたネックレス」は第1話・2話で登場したヘリコプターのおもちゃと養蜂家の防護服についていた紋章と同じものであった。
ワンダ「あなたはいったい何者!?」
と詰め寄るワンダにジェラルディンは、
ジェラルディン「私は…..私は….」
と怯えながら後退り。
ヴィジョンが家に戻ってくるとそこにはジェラルディンの姿は無くワンダが一人で子供達を見ていました。
ヴィジョン「ジェラルディンは?」
ワンダ「もう帰ったわよ…急用だって」
12:ジェラルディンのその後
ここで画面のアスペクト比がゆっくりと4:3→16:9へと変化。
「WESTVIEW:ウエストビュー」と書かれた町の看板が映し出される。
この町の名は第2話で登場したワンダとヴィジョンが住むの町「ウエストビュー」と同じです(ウエストビュー町立図書館という建物が登場する)。
しかし、この看板どこか錆びており古めかしい感じだ…
すると、看板の近くの空間が光り、そこからジェラルディンがはじき出されます。
結界のようなところから弾き出されたジェラルディンの体にはワンダのパワーエネルギーと思われる赤いオーラを纏っていました。
そしてジェラルディンを謎の武装集団と装甲車、ヘリコプターなどが取り囲み、遠巻きに何か結界に覆われたような空間が映るのです。
このシーンから、このウエストビューという町の中がワンダとヴィジョンが生活している空間であり何ものかの組織(おそらくS.W.O.R.D.とFBI)によって監視・包囲されていることがわかります。
また、看板が古めかしいことからこの町はもともとゴーストタウンだった可能性もあります。
町を覆っていると思われるこの結界はワンダの能力によるものか?それともこの組織によるものか?はたまた、まだ登場していない第3者によるものなのか?
また、このシーンで流れている曲は、1967年にアメリカのアイドルグループのモンキーズがリリースしたヒット曲「Daydream」を1986年に再レコーディングした「Daydream Believer (remix)」です。
「Daydream Believer」は直訳すると「空想信者」だが、やはりこの世界を物語っているような選曲と思われます。
また、原作コミックスには「デイドリーム」というキャラクターも登場し、その父親である「ナイトメア」という夢を操る悪魔がこのドラマのヴィランなのではという考察もあります。
物語が大きな展開を見せたドラマ『ワンダヴィジョン』第3話。
残り6話でこの物語の謎が解けるとなるとワクワクが止まらなくなってきますね。
ドラマ『ワンダヴィジョン』はディズニー+で好評配信中です。
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