ヴェノムとは アメコミ原作設定・解説
スパイダーマンのヴィランとして不動の人気を誇るキャラクター『ヴェノム』!
今回はヴェノムの原作コミックスでの能力やエピソードなどを解説していきたいと思います。
【初登場】
The Amazing Spider-Man#299(1988年5月)
【本名】
エドワード・チャールズ・アダム・ブロック(通称:エディ)
【身体情報】
- 性別:男
- 瞳:青、ヴェノム時は白
- 身長:180.4cm
- 体重:79.4kg
- 髪色:金
【ステータス/強さ】
- 耐久性:4
- エネルギー:1
- ファイティングスキル:2
- 知能:2
- 速度:3
- 力:4
- ※MAX 7 での評価(米marvel公式より)
【能力】
コミックス版ヴェノムの能力を解説します。
・身体能力
シンビオートに寄生されて宿主となったエディ(エドワード)・ブロックの身体能力は強化され、超人的な腕力、敏捷性、耐久性、超人的な回復力を身につけている。
・スパイダーマンのコピー能力
地球へやってきた共生生物シンビオートは最初の宿主としてスパイダーマンに寄生したため「スパイダーマンの能力の一部をコピー」している。
・スパイダーウェブ
実際は糸ではなくシンビオートの細胞を糸状にして射出している。スパイダーマンのウェブシューターの糸のように攻撃やスイング移動として使用する。
使いすぎると自らの細胞がなくなってしまうため使用制限がある。
・スパイダーセンスの無効化
スパイダーマンの最大の武器である「スパイダーセンス(近い将来に起こる危機を察知し、自動的に回避する予知能力)」を無効化するため、ヴェノムの気配や攻撃をスパイダーセンスで察知することは不可能。
・擬態能力
エディに寄生しているシンビオートは衣服などに擬態できる。
普段は服に擬態しており戦闘体制になるとエディをシンビオートが覆い、ヴェノムとなる。
・テレパシー
シンビオートは宿主と意識を介して会話が可能である。
・複製
2005〜2006年のミニシリーズ「スパイダーマン:レイン(原題Reign)」では自らを複製することができた。
・弱点
シンビオートは総じて「高熱」と「ある特定の波長や音」に弱い。
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【ストーリー:原作コミックス】
原作コミックスのヴェノム誕生のエピソードを解説します。
・シンビオート初登場
1984年12月に刊行されたヒーローたちのクロスオーバー大作『シークレット・ウォーズ』の戦いの中でスパイダーマンスーツを破損してしまったピーター・パーカーは異世界の修復装置の中から「黒いコスチューム」を手に入れる。
(c)MARVEL
しかしこのブラックコスチュームは共生生物「シンビオート」が擬態したものであった。
ブラックコスチュームを身にまとったピーターはウェブシューターを使用せずともウェブを発射できたり、瞬時にコスチュームを身に纏えたりと便利なことから地球に戻ってからも使用を続けていた。
しかし、夜中にピーターが眠りについた後もブラックスーツは眠っている状態のピーターに纏わりつき町中を飛び回っていた。
朝起きたピーターは毎度のことのように謎の疲労感に襲われており、ファンタスティック・フォーのリード・リチャーズに相談する。
リチャーズの調査の結果、このコスチュームが生き物であり自我を持っていることが判明。
リチャーズはピーターに今すぐコスチュームを破棄するよう伝えるが、すでにピーターに寄生していたシンビオートは簡単には離れようとしなかった。
しかし、研究によってシンビオートは「ある一定の周波数の音と熱に弱い」ことがわかりリチャーズは音波銃(ソニックブラスト)でピーターからシンビオートを分離し、すかさずヒューマン・トーチが炎で覆ってカプセルに捕獲した。
ちなみにシンビオートを剥がすことに成功したピーターは「パンツ一丁」になってしまったため、ファンタスティック フォーのスーツと紙袋を被って帰宅した(このキャラクターは「ボンバスティック バッグマン」と呼ばれています)
しかし捕獲されたシンビオートはファンタスティック・フォーの研究施設から逃げ出してしまう。
そして再度ピーターの元へやってきたシンビオートは再びピーターを宿主にしようと取り付いてきた。
ピーター大好きなんですね。逆にもう受け入れてあげてっwww
(c)MARVEL
しかし、ピーターはこれに抵抗し「教会の鐘の音」を聞かせシンビオートを撃退、自分から再度分離することに成功した。
そして分離されたシンビオートはエディ・ブロックと出会うこととなる…
・ヴェノム オリジン
サンフランシスコで生を受けた「エディ・ブロック(エドワード・チャールズ・アラン・ブロック)」はカトリック教徒の裕福な家庭に生まれるも、出産時に母を亡くしてしまう。
父親はエディのせいで母親が死んだと思い込みエディに対し常に冷たい態度をとっていた。
父親に認めてもらいたいエディは勉強やスポーツなどに励むもあまり関心を抱いてもらえないという悲しい子供時代を送っていた。
大人になって結婚したエディはデイリー・グローブ(デイリー・ビューグルのライバル会社)のジャーナリストとして毎日スクープを追い続けていた。
ある日エディは自社の新聞に連続殺人鬼である「シン・イーター」の正体についての独占記事を書くが、その後スパイダーマンによって「真のシン・イーター」が逮捕される。
(c)MARVEL
ちなみにこの時のピーターはシンビオートを分離した後も「かっこいいから」という理由で「お手製のブラックスーツ」を身にまとって活動していますw(ややこしい!!w)
エディは誤報記事を書いた記者としてジャーナリスト仲間からは笑い者にされ、会社をクビになってしまう。
さらに不幸は続きこのことが原因で妻とも離婚。
エディは全てスパイダーマンが悪いと逆恨みしスパイダーマンに対して強い憎しみの感情を抱くこととなる。
仕事も家族も失ったエディはスパイダーマンに対してのやり場のない怒りを全て筋トレにぶつけ、みるみるうちに体格が変化、ひとまわり大きなムキムキマッチョマンになる。
しかし、どんなに筋肉がついてもただの人間であるエディが超人であるスパイダーマンに仕返しをすることなどできるわけなくエディは各地の教会を転々として神に祈りを捧げる毎日を送っていた。
そんなある日、心身ともに疲れ果てていたエディは自殺を考え、死の前に教会を訪れ祈りを捧げていた。
しかし、エディが今回足を運んだ教会こそが「スパイダーマンが寄生されたシンビオートを分離させた教会」だったのだ。
この教会で休眠状態となっていたシンビオートは、祈りを捧げていたエディに気づき、彼に飛びかかり同化する。
シンビオートは同化したエディがスパイダーマンに対して激しい怒りを持っていることを理解する。
自身もスパイダーマンに拒絶され、引き剥がされた恨みがあり「お互いの恨みの対象がスパイダーマン」であることで強い精神的・肉体的な結びつきを得る。
シンビオートは、一度スパイダーマンと同化したことによりスパイダーマンの知識や能力をコピーしていた。
このスパイダーマンの能力をエディは同化したことで理解、エディはシンビオートと永久に結合することを同意し、一人称を「We(俺たち)」と喋ることになる。
シンビオートの提案で「ヴェノム」と名乗ったこの怪物はスパイダーマンへの復讐を開始する。
(c)MARVEL
・ヴェノムVSスパイダーマン
コミックス「アメイジング・スパイダーマンの記念すべき300号」にてついにスパイダーマンとヴェノムの初対決が展開される。
一度スパイダーマンに寄生しているヴェノムは何らかの力でスパイダーセンスを無効化、スパイダーマンに不意打ちを与える。
スパイダーマンは、シンビオートが特定の音に弱いことを知っていたためファンタスティック・フォーのリード・リチャーズからソニックブラスター(音波銃)を借りてきて戦いを挑むが、エディとシンビオートの結合が思った以上に強く、引き剥がすことができなかった。
スパイダーマンはこれ以上ソニックブラスターでヴェノムを攻撃するとエディを殺してしまう恐れがあるため、攻撃を止める。
(c)MARVEL
スパイダーマンはヴェノムがシンビオートの細胞を消費してウェブを出していることに気づいたため、わざとヴェノムに捕まり教会の鐘に大量のウェブを使って自身を拘束させた。
すでに多くのウェブを使用したヴェノムは所々からエディの体が見えるほど細胞を消費しており、好機と見たスパイダーマンはヴェノムの拘束から抜け出し、教会の屋上にぶら下がっているヴェノムの糸を切断!
慌てて糸を出すヴェノムであったが、すでに細胞は枯渇しており地面に落下し、スパイダーマンに敗北してしまう。
(c)MARVEL
スパイダーマンはエディとシンビオートをファンタスティック・フォーの基地に連れて行き、「音波を放つカプセル」に閉じ込め、ヴォールト刑務所に移送する。
しかし、この後もスパイダーマンとヴェノムの因縁の関係は続く。
(c)MARVEL
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