■ドラマ『ワンダヴィジョン』の削除シーンについて
参考記事:THE DIRECTより
ついに完結したドラマ『ワンダヴィジョン』。
今作は今までのMCUシリーズの中でも特にファンの考察が多く見られた作品となりました。
的を得た考察も多くあった一方で、多くのファンが予想していた展開と大きく異なる結末となったのも事実です。
特に悪魔メフィストやドクター・ストレンジの登場、そしてエヴァン・ピーターズ演じるピエトロの正体などは多くのファンの予想を覆すものとなりました。
しかし、このファンの予想もあながち間違いではなかったという情報が入ってきました。
ケヴィンスミスのPodcastでドラマ『ワンダヴィジョン』の監督であるマット・シャックマンはドラマで実現することのなかった削除されたシーンについて話しました。
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■ワンダヴィジョンの削除シーンに悪魔の影が??
話の中でシャックマンはアガサのペットのウサギ「セニョール・スクラッチー」が悪魔の姿に変身するというシーンが当初の構想ではあったが、最終的にボツなったと語っています。
監督はこのことについてこのように語っています。
「フィナーレには様々な構想があったため、最終的には実現することのできなかった”セニョールスクラッチーの計画”がありました。」
「その実現しなかったシーンではダーシー、モニカ、ラルフ(ピエトロ)がアガサの家で双子の子供たちと出会うというもの。」
「そのシーンでモニカと双子らは地下室からダークホールドを盗むべきだと考えて実行に移ります。なぜなら、子供たちはアガサに人質にされたときにダークホールドを見たからです。」
「そしてモニカと双子らは本を手に入れるためにアガサの地下室へ行きますが、ウサギがダークホールドの前に跳ね上がります。そこで双子は『ああ、彼はセニョール・スクラッチーだよ』と言い、ウサギに対し手を伸ばします。」
「するとセニョール・スクラッチーの体が変化しウサギは「大きな悪魔」へと変身するのです。そして皆んなはこのウサギから逃げようとします。」
シャークマンは、このシーンが撮影までされていたと語りましたが、最終的にCG処理までは行わなかったそうです。
シャークマンはこのシーンを削除した理由については次のように語っています。
「私たちはそのシーンを撮影しましたが、すべてのVFXを完成させることはしませんでした。それは素晴らしいシーンでとても楽しかったです。みんなが素晴らしかったです。しかし、それは(物語の進行において)大きな迂回路だったので結局は脇に置くことにしました。」
このインタビューの内容からするとシャークマン監督の当初の構想ではドラマ『ワンダヴィジョン』に悪魔が登場するシーンがあり、実際に撮影まで行われていたようです。
■削除シーンで登場する悪魔はメフィストだったのか?
セニョール・スクラッチーの正体はメフィストだったのか?それとも単にアガサの魔法でウサギが悪魔の姿に変えられただけなのか?
細かい詳細は監督の言葉からは語られなかったようです。
ウサギが変身した姿が悪魔「メフィスト」であったかどうかは不明ですが、悪魔という存在がドラマの中に登場する予定はあったのかもしれません。
ちなみにセニョール・スクラッチーという名前の由来は原作のアガサ・ハークネスの息子である「ニコラス・スクラッチ」からきていると思われます。
また、スペイン語から英語に翻訳すると「SeñorScratchy」は「Mr. Scratchy」になります。
これは、海外ドラマ『クリミナル・マインド』に登場する「かぎ爪の悪魔」の一般的な呼び名である「Mr.Scratch」と非常によく似た響きの言葉です。
この小ネタからもウサギのキャラクターが悪魔への伏線を持っている可能性はまだ完全に否定できないと思われます。
悪魔メフィストはマーベルの世界では有名な悪役であり、今回のドラマ『ワンダヴィジョン』に登場させるには規模が大きすぎるキャラクターだったのかもしれません。
ドラマで巻かれたこれらの伏線がこの先に公開される他のMCU映画(最も期待されるのは「ドクター・ストレンジ:MoM」)で花開く可能性もあります。
悪魔メフィストはアベンジャーズレベルの驚異として今後登場するのかもしれません。
シャークマン監督が語ってくれたこのシーンがカットされたのは非常に残念ですが、もしかしたら今後未公開シーンなどの特集があれば見ることができるかもしれませんね。
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