1:MCU映画:第1弾『アイアンマン』の小ネタ・イースターエッグ「15選」!
マーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)の記念すべき第一作目の映画『アイアンマン』。
映画の中には以降のMCU映画につながる伏線や原作ファンのための小ネタ(イースターエッグ)が数多く含まれています。
今回はそんな映画『アイアンマン』の中に隠された小ネタ・伏線・イースターエッグを紹介していきます。
※イースターエッグとは:
映画や書籍/CD/コンピューター・プログラムの中に隠されている秘密のメッセージやジョークのこと。 キリスト教ではキリストの復活祭でイースター・エッグを隠す慣習があり、隠された小ネタのことをこう呼ぶ。
引用:Wikipedia
小ネタ01:テン・リングス
映画『アイアンマン』でトニー・スタークを拉致したテロ組織「テン・リングス」。
原作ではマンダリンが装着していた「10の指輪」が名前の由来であるがMCUのマンダリンは原作のマンダリンとは似ても似つかぬペテン師でした。
しかし本物のマンダリンがフェイズ4の映画『シャン・チー:レジェンド・オブ・テン・リングス』に登場するのではとも言われています(副題にテン・リングスの名前が入っていることからテン・リングスが関わってくることは間違い無いと思われます)。
小ネタ02:トニーを呼ぶ声…
映画『アイアンマン』冒頭でトニー・スタークはテロ集団「テン・リングス」に拉致されてしまいます。
拉致されたトニーが水責めを受けているシーンが流れますが、このシーンでペッパー・ポッツの「トニー!!」という叫び声を聞くことができます。
しかしこの映画冒頭の時点ではトニーとペッパーはまだ社長と秘書という関係であり恋人同士にはなっていません。
トニーもプレイボーイっぷりを発揮し様々な女性を口説いていましたが、自らの命の危機にペッパーの声が聞こえるということは「潜在意識の中ではトニーはすでにペッパーを意識している」ということがわかります。
この時点でトニーにとってペッパーはすでに大切な人だったのですね。
小ネタ03:OPカジノシーンでの曲
映画『アイアンマン』のオープニングのカジノシーンでバンドが演奏している曲は1966年に公開された『アイアンマンアニメのテーマ』です。
また映画本編の中には複数のバリエーションの「アイアンマンアニメのテーマ」が使用されています。
「冒頭のセレモニーでトニーが登場するシーン」「カジノのシーン」「クリスティンとのベッドシーン」「ローディの携帯のトニーの着メロ」などでそれぞれ違うアレンジのアニメ版『アイアンマン』(1966)のテーマソングが使用されています。
小ネタ04:オバディアのピアノ曲の意味…
映画『アイアンマン』においてトニーの敵となるオバディア・スタンがピアノで演奏していた曲は「アントニオ・サリエリのピアノ協奏曲」です。
サリエリはモーツァルトの才能に嫉妬し彼を毒殺したという説があり、「このあとオバディアがスタークを殺害しようとするシーン」を示唆するものとなっています。
オバディア・スタンはトニーにアークリアクターは彼の「交響曲9番」だと言いました。
クラシック音楽の世界では「第9の呪い」というジンクスがあり”作曲家が9回目の交響曲を書いたら死ぬ“と信じられています。
オバディアのこのセリフもそのような皮肉が込められていたようです。
小ネタ05:ローディの役者が変わった理由…
今でこそMCUの俳優が変更されるなんてことは無くなりましたが、初期のMCUではたびたび俳優の変更がありました。
映画『アイアンマン』でジェームス・ローズ大佐を演じたテレンス・ハワードはマーベルスタジオとギャラの報酬でもめたため、続編の映画『アイアンマン2』からは代わりにドン・チードルが演じることとなりました。
そのほかにも役者が変更した映画は『インクレディブル・ハルク』の主人公ブルース・バナーを演じたエドワード・ノートンが映画『アベンジャーズ』からはマーク・ラファロへ、映画『マイティ・ソー』で登場したソーの戦友「ウォーリアーズ・スリー」のメンバーの一人ファンドラルを演じたジョシュア・ダラスが『ソー:ダークワールド』からはザッカリー・リヴァイに変更されています。
小ネタ06:SRー71 ブラックバード
アイアンマンを開発し、初の飛行訓練でトニーは「SR-71:ブラックバード」というステルス戦闘機の「高度限界8万5000フィート」の記録を越えようとするシーンがあります。
実はこの戦闘機『SR-71:ブラックバード』はマーベルコミックスでは有名な戦闘機なのです。
マーベルで有名なヒーローチームである『X-MEN』。
彼らの乗る「Xジェット」という戦闘機はこの『SR-71:ブラックバード』を改良した戦闘機なのです。
こっそりとマーベルスタジオが21世紀FOXで映画化されている『X-MENシリーズ』にライバル意識を持っていたのかもしれませんね(今現在はマーベルスタジオの親会社であるディズニーに21世紀FOXも吸収合併しています)。
小ネタ07:F-22とのドックファイト
劇中でアイアンマンマーク3を追跡しドックファイトを繰り広げた2機の『F-22戦闘機』のコールサインは「ウィップラッシュ1」と「ウィップラッシュ2」と呼ばれています。
この情報は「日本語字幕」と「吹き替え」では「1号機」「2号機」と訳されていたため、英語の字幕をつけることで確認できる小ネタです。
ちなみにMCUファンの皆さんはご存知の通り、映画『アイアンマン』の続編である映画『アイアンマン2』のメインヴィラン(敵)の名前は「ウィップラッシュ」です。
すでに今作の中で次作映画の敵キャラクター名前の伏線をはっていたのかもしれません。
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小ネタ08:エンドクレジットで流れた曲…
映画『アイアンマン』の予告編やエンディングなどで流れていた曲は、
ロックバンド「ブラックサバス」の名曲
「ironman/アイアンマン」
1970年に発売されたアルバム『パラノイド』に収録されていた楽曲になります。
ちなみに映画『アベンジャーズ』でトニーはこのブラックサバスのツアーTシャツを着ています。
小ネタ09:ドラゴンのポスター
映画『アイアンマン』のワンシーンにはコミックスに登場するアイアンマンの宿敵のドラゴン「フィン・ファン・フーム」の巨大なポスターが見られます。
一般的なコミックスの「フィン・ファン・フーム」は上記のイラストのような緑色のドラゴンの見た目をした宇宙生物です。
しかし、この映画『アイアンマン』の劇中のポスターとして登場しているフィン・ファン・フームは監督である「ジョン・ファブロー」がライターとして携わったミニシリーズ『アイアンマン:ヴィバ・ラスベガス』に登場したもの。
アーティストであるアンディ・グラノフがデザインしたもので、緑ではなく黄金のドラゴンとして描かれています。
またこのミニシリーズは正史世界ではなく別のマルチバースのストーリー上で登場したためデザインが一新されています。
『フィン・ファン・フーム』は来年公開予定のMCU映画『シャンチー:アンド・ザ・レジェンド・オブ・テンリングス』にも登場するのではないかと噂されています(どことなくアジアの龍っぽいからだろうか?)。
小ネタ10:アナウンサー
冒頭でトニーにインタビューをしたのち一夜を共に過ごしたアナウンサー。
彼女の名前はクリスティン・エヴァーハートという雑誌記者です。
「WHIH」というニュース番組のキャスターでもあり本作以外にも映画『アイアンマン2』や映画『キャプテン・アメリカ:シビル・ウォー』のほか特別映像などで度々登場しています。
原作ではスパイダーマンの主人公ピーター・パーカーがカメラマンとして勤めている新聞社「デイリー・ビューグル」のジャーナリストなのです。
小ネタ11:ダメージ・コントロール社
映画『スパイダーマン:HC』に登場した「ダメージ・コントロール局」は映画『アイアンマン』でその存在がすでに確認されています。
「ダメージ・コントロール社」はコミックスではヒーローやヴィランにめちゃくちゃにされた街をきれいに直している架空の建設会社です。
映画『アベンジャーズ』のニューヨーク決戦の後、ボロボロになったニューヨークに散らばるチタウリ軍の残骸などの撤去作業も行っています(この時にはすでにスターク・インダストリーズの子会社となっているようである)。
小ネタ12:ロクソン・コーポレーション
MCUの映画やドラマには「ロクソン・エネルギー社(映画ではロクソン・コーポレーション)」という架空のエネルギー会社がこっそりと登場している(ドラマ:『デアデビル』ではメインのストーリーでも重要な会社だ)。
映画『アイアンマン』にもヴィラン「アイアンモンガー/オバディア・スタン」との戦いの際にチラリと「ロクソン社の建物」がうつっています。
この大企業はマーベル原作ではシールドやヒドラなどと関係を持っています。
Disney+にて2021年配信ドラマの『ロキ』にも登場が噂されています。
小ネタ13:ウォーマシンのカメオ?
続編の映画『アイアンマン2』でトニーの相棒として登場する「ウォー・マシン」。
映画『アイアンマン』の映画本編にはウォーマシンは登場しませんでしたがエンドロールの映像ではしっかりと登場しています。
おそらく次作で登場する伏線となっています。
小ネタ14:J.A.R.V.I.S.
映画『アイアンマン』より登場しているトニーの相棒ともいえる人工知能「J.A.R.V.I.S.」。
元ネタはコミックスに登場する執事の「エドウィン・ジャービス」です。
MCUでもTVドラマ『エージェント・カーター』や映画『アベンジャーズ:エンドゲーム』にてトニーの父「ハワード・スターク」の執事として登場しています。
小ネタ15:金色のアーマースーツ…
トニー・スタークが「アイアンマン マーク3」のカラーリングを検討していた際の案の一つとしてモニター上に提示された「ゴールド一色のカラーリング」のスーツ。
モニターには…
「MRK3.V01」
と表示されており、
おそらく原作のコミックスに登場した「アイアンマン アーマー モデル1 Mk.Ⅲ」をオマージュしていると思われます。
原作ではトニーは恋人の要望に答えてこのゴテゴテの金ピカアーマーに塗りなおしました(詳しくはアイアンマン図鑑:アイアンマン Mk1の項に記載)。
↓原作のゴールドカラーはこちらでも解説↓
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2:今回の「スタン・リー」
MCUの映画には毎回必ずカメオ出演している「スタン・リー」。
映画『アイアンマン』では、
トニー・スターク主催のパーティーのゲストとして登場します。
この時トニーは後ろ姿のスタンを雑誌『プレイボーイ』の創刊者であるヒュー・ヘフナーだと勘違いし、
“ヘフ、元気そうだね“
と声を掛けます。
3:まとめ
今回は映画『アイアンマン』に登場した小ネタや伏線、イースターエッグを紹介しました。
次回は映画『インクレディブル・ハルク』の小ネタについてまとめていきたいと思います。
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