「D23 expo」にてMCU新作3タイトルの発表
2019年8月23日にディズニーの特大イベント「D23 エキスポ 2019」が開催され、ディズニーの傘下であるマーベルスタジオからも新たな情報が公開された。
今回のマーベルスタジオはマーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)において、新たなドラマシリーズ「ムーンナイト(原題:MOON KNIGHT)」「Ms.マーベル(原題:MS.MARVEL)」「シーハルク(原題:SHE-HULK)」の3タイトルを、ディズニーの映像サービスである「Disney+」にてドラマシリーズとして製作・配信することを発表した。
今回の発表ではタイトルとドラマシリーズであるということのみ明らかになっただけで、ストーリーや出演俳優、配信の時期など詳細は不明である。
しかし、MCUフェイズ4の発表があった「サンディエゴ コミコン2019」からわずか2ヶ月ほどで新たなタイトルをしかも3タイトルも発表というとんでもないサプライズをぶちかましてくれた。
仮に今回の3タイトルが全て「フェイズ4」に含まれるとしたら「フェイズ4」は全部で13タイトルというかつてないタイトル数となる。
しかも、「サンディエゴ コミコン2019」にマーベルスタジオの社長ケヴィン・ファイギはフェイズ4は2020年〜2021年の2年間に全て公開・配信されると言っていたので、さすがに13タイトル全てが2年間で公開・配信されるとなるとまさにMCUづくしの夢のような2年間になることは間違いない。
今回発表された3タイトルのヒーローはどのようなキャラクターなのか?
『ムーンナイト』
初登場は1975年の「Werewolf By Night#32」
本名:マーク・スペクター
能力:武器や格闘術の達人。三日月型の手裏剣クレセントダーツなど多彩な武器を使用。月の満ち欠けによって発揮する能力が変化する。多重人格。
元傭兵のマーク・スペクターがエジプトでの任務中、オーナーに騙され重傷を負い生死を彷徨うこととなる。そこで古代エジプトの月の神コンシューと契約を交わし、月の神の化身として復活する。『ムーンナイト』として新たに生を受けたマークは悪と戦う。
『ムーンナイト』の魅力はその能力や見た目ではなく、異常と言っていいほどの情緒不安定さだ。
多重人格障害を持つマーク・スペクターは自身を悩ますほどの精神異常をきたしている。脳内では常に複数の人格が会議を繰り広げており、ブライアン・マイケル・ベンディス著のコミック「ムーンナイト」では自身の脳内にキャプテン・アメリカ、スパイダーマン、ウルヴァリンの複数の人格を作り出し、「一人アベンジャーズ」状態を繰り出していた。
この多重人格は戦闘においても正確に応じて様々な戦闘スタイルを切り替えたり、多重人格であることから洗脳やマインドコントロールといった類にめっぽう強い。
日本国内における知名度は非常に低いが、一部のファンの間では宗教的な人気を誇るというヒーローである。
原作さながらのイかれた側面がMCUのドラマシリーズでも展開されることで日本でも知名度が高くなってほしいものである。
『ミズ・マーベル』
初登場は1968年の「Marvel Super-Heroes ♯13」
本名:初代キャロスダンバース、2代目シャロン・ベンチュラ、3代目カーラ・ソフェン、4代目カマラ・カーン
能力:飛行能力・超人的体力・怪力・フォトンブラスト、変身能力(4代目)
『ミズ・マーベル』を冠したシリーズはマーベルコミックスで4シリーズある。初代シリーズの主人公はすでにMCUで映画化している『キャプテン・マーベル』ことキャロル・ダンバース。
2代目、3代目、と続き、最新の4代目『ミズ・マーベル』はつい最近の2013年に初登場するカマラ・カーンが主人公である。
彼女はパキスタン系アメリカ人の16歳、普通の女子高生だ。
マーベルオタクでキャロルダンバースを崇拝している。実は超人類「インヒューマン」の末裔であるカーンは、その遺伝子を持っている。能力が発言した後は自由に姿を変化させることができるようになる。
今回ドラマ化される『ミズ・マーベル』は何代目のミズ・マーベルかは定かでないが、タイトルヴィジュアルの雰囲気からおそらくカマラ・カーンが主人公の『ミズ・マーベル』ではないかと思われる。
脚本家もすでに決まりつつあるようで続報に期待したい。
シーハルク
初登場は1980年の「Savage She-Hulk #1」
本名:ジェニファー・ウォルターズ
能力:緑色の肌と耐久性、怪力
ジェニファー・ウォルターズは弁護士として成功する事を夢見ていたが、ある日彼女が起訴に追い込んだ犯罪者の部下から狙撃を受けて重傷を負ってしまう。
従兄弟であるブルース・バナーから輸血を受けた彼女はガンマ放射線の影響を受けていたブルースの血液の影響で緑色の肌と怪力を持ったハルクに変身できる体質となってしまう。
ブルースの血を輸血してハルクの能力が発現というなんとも安直でおバカな設定ですが、ドラマシリーズではもう少し現実的な理由でシー・ハルクとなるのかもしれません。
ブルース・バナーの従姉妹まで誤ってハルクになっちゃたなんて設定はさすがに今のMCUには不自然ですもんね。
しかし、ドラマにハルクであるマーク・ラファロは何かしら関係してくるのかもしれません。
MCUでハルクがスマート・ハルクとなりスナップによって右腕を負傷したままとなっていますが、シー・ハルク登場によってハルクの復活ももしかしたら期待できるかもしれませんね。
まとめ
今回新たに発表された3タイトルのドラマシリーズの他に「Disney+」でMCUの映画作品よりスピンオフシリーズとして配信される「ロキ」「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」「ワンダヴィジョン」「ホークアイ」の4タイトルがある。
MCUは今後ドラマシリーズだけでも7タイトルも企画が上がっていることとなる。
日本での配信も海外と同時期になることを期待したい。これだけは本当に日本だけおいてけぼりという事態だけは避けてもらいたいと切に願う。
今回の発表で、MCUフェイズ4以降のタイトル一覧はこのようなラインナップとなった。
- 『ブラックウィドウ』 公開日:2020年5月1日(映画)
- 『エターナルズ』 公開日:2020年11月6日(映画)
- 『ファルコンアンドウィンターソルジャー』 公開:2020年秋(ドラマ)
- 『シャンチー:レジェンドオブザ・リングス』 公開日:2021年2月12日(映画)
- 『ワンダ:ビジョン』 公開日:2021年春(ドラマ)
- 『ロキ』 公開日:2021年春(ドラマ)
- 『ドクター・ストレンジ:マルチバースオブマッドネス』公開日:2021年5月7日(映画)
- 『WHAT IF…?』 公開:2021年夏(アニメ映画)
- 『ホークアイ』 公開日:2021年秋(ドラマ)
- 『ソー:ラブアンドサンダー』 公開日:2021年11月5日(映画)
- 『ムーンナイト』 公開日未定(ドラマ)
- 『ミズ・マーベル』公開日未定(ドラマ)
- 『シー・ハルク』公開日未定(ドラマ)
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