マーベルシネマティックユニバース(以下MCU)の作品中には数多くの武器が登場します。ヒーローの代名詞とも言える武器、そして宿敵であるヴィラン達も様々な武器を持って活躍しました。
このMCU武器特集のコーナーではそんなMCU中に登場する武器に焦点を当てて深掘りしていきたいと思います。
第一回はもちろん僕の最も大好きなヒーロー『キャプテンアメリカ』その代名詞とも言える盾です。
今回のトピックス
- MCU内で初めて登場したのは『キャプテンアメリカ ファースト アベンジャー』
- 盾の原料は世界最強の金属『ヴィブラニウム』
- 盾を使った多彩な攻撃
1.MCU内で初めて登場したのは『キャプテンアメリカ ファースト アベンジャー』
キャプテンアメリカの盾がMCU内で初めて登場したのはもちろんキャプテンアメリカ第1作目の『キャプテンアメリカ ファーストアベンジャー』です。
今作ではもちろんキャプテンの誕生が描かれます。MCUの中でも見逃し厳禁な作本ですのでまだ見ていない人はぜひ見てみてください。強い愛国心を持つ青年スティーブ・ロジャースがいかにしてキャプテンアメリカという強靭な兵士に生まれ変わるのかその過程は必見です。
さて今作で盾が初登場するシーンは、スティーブが超人兵士としてキャプテンアメリカとなった後、トニー・スタークの父であるハワード・スタークの研究所です。
キャプテンアメリカの最初のミッションである(上官の命令を無視して行ったミッションですが・・・)ヒドラからの捕虜救出作戦では、プロモーション用の盾を使用して戦っていました。
その救出作戦から帰還したキャプテンにハワード・スタークが『君はこの盾を気に入ったようだな』と言います。キャプテンが『ああ、案外便利なんだ』というと『いくつか代わりを用意した』と複数の盾の試作品を紹介します。
エレクトリカルリレーを取り付けた盾など強力な盾を紹介しようとするハワードの話を遮るようにキャプテンが一つの盾を持ち上げ『これは?』と聞きます。
ハワードは『それは試作品だ』と言います。キャプテンは『原材料は?』と質問を続け、それにハワードは
『ヴィブラニウム、鋼鉄より強く、重さは1/3、振動を完全に吸収する』
と答えます。この時キャプテンは盾を腕に取り付け妙にしっくりくるようなそぶりを見せます。
そして、『なぜ実用化しないのか?』とハワードに聞くと、
『最も少ない金属で地球上にはそれしかない・・』
と言い放ちます。
そこへキャプテンの思い人、ペギー・カーターがやってきます。
キャプテンが盾を構えて笑顔で『どうだ?』と聞くと、ペギーは黙って近くの銃を取り4発、盾に向かって発泡します。
そして『いいじゃない、使えるわ』と言い放ち去っていきます(なぜペギーがこんな強行を取ったのか?理由はぜひ本編を見て見てください)
驚く、キャプテンとハワード・・・
しかし、これで全く傷のついていない盾を見てキャプテンは『これだ!』と決心したみたいです。
この盾にハワードが現在の星条旗色のカラーリングを施し、ついにキャプテンアメリカの盾が完成します。
ハワードが提示した複数の強力そうな盾の中から見た目は一番弱そうなこの盾の本質を感じ取ったキャプテン。もともと貧弱だった自分に通ずるものがあったのか、とにかく目利きの凄さもさすがといったところですね。
2.盾の原料は世界最強の金属『ヴィブラニウム』
さてハワードが言う盾の原材料『ヴィビラニウム』とは一体どういったものなのか。『キャプテンアメリカ ファーストアベンジャー』の中では上記のように
- 鋼鉄より強く、重さは1/3、振動を完全に吸収する
- 地球上にそれしか存在しない
- 銃弾も跳ね返す硬さ
と言うことしかわかりませんが、MCUシリーズの『アベンジャーズ エイジ オブ ウルトロン(以下AOU)』『ブラックパンサー』で詳細が判明します。
まずヴィブラニウムの貴重性です。『キャプテンアメリカ ファーストアベンジャー』の中でハワードが『地球上にはそれしかない』と言いますが、実際は違います。ヴィブラニウムはある特定の地域でしか採取できず、さらにその国は一切他の国と干渉せずそのことを隠し続けていました。
その国の名は『ワカンダ』
アベンジャーズAOUではその国の存在とその国とパイプのある男ユリシーズ・クロウがヴィブラニウムを密かに密輸して商売を行なっていました。
アベンジャーズAOUではこのクロウのヴィブラニウムをウルトロンが強奪し自らの体もヴィブラニウム化してしまいます。
そしてさらにヴィブラニウムについて深掘りされたのが、そのワカンダを舞台にした『ブラックパンサー』です。
ここでヴィブラニウムについて様々な秘密が解明します。
- 遥か太古の昔に、宇宙からの隕石によって地球にもたらされた超鉱石である
- 隕石が落下したアフリカ大陸の地中深くに巨大な鉱床を形成し、その地がワカンダとして建国されてから本国がこの鉱石の唯一の採掘地となっている
- ワカンダの“グランド・マウンド”と呼ばれる鉱床には数千年かけても取りきれないほどのヴィブラニウムが眠っている
- ダイヤモンド以上の硬度と強度を誇る
- 受けた衝撃をそのまま吸収する作用を持つ
- ウラニウム以上のエネルギーを秘めておりナノマシンの素材としても使用可能などの不可思議な特性を有している
- ブラックパンサーのスーツもヴィブラニウム製
- そもそもワカンダ国民の中では衣服、装飾品、建物、武器、乗り物など、一般の国民の日用品から武器まで様々なものに利用されている
などなど!!もう正直どこが貴重なんだ!と突っ込みたくなるところですが、このような素材がキャプテンの盾には使用されています。
3.盾を使った多彩な攻撃
MCUの劇中でキャプテンは様々な方法で盾を利用し攻撃や防御を行います。
- 盾で殴る、投げて当てる
- 壁や木など構造物に投げて当て反射した盾での攻撃
- アイアンマンのビームを反射し攻撃(映画:アベンジャーズ)
- ソーがハンマーで盾を叩き、その衝撃派で攻撃(映画:アベンジャーズAOU)
- キャプテンが盾を蹴り上げ、ソーがハンマーで殴って飛ばし複数の敵を攻撃(映画:アベンジャーズAOU)
- ムジョルニアを持てるようになったキャプテンが投げた盾にムジョルニアを反射させ攻撃(アベンジャーズ エンドゲーム)
などなど劇中では様々な攻撃を繰り出します。
特に仲間との連携攻撃はしびれるものがありますね。
基本的に本編でもぶっちゃけて誰かが言っていましたが、物理の法則を無視した反射の動きをし最終的にキャプテンの元に戻ってきます。
しかしそこを変だと思わせない編集やCG技術、俳優クリス・エヴァンスの演技力は素晴らしいと思っています。
ちなみに、キャプテン以外で盾をうまく投げることができたキャラクターにウインターソルジャーとホークアイがいます。
特にびっくりしたのがホークアイです。
アベンジャーズAOUの劇中で、アベンジャーズ本部がウルトロンに襲撃されるシーンでキャプテンに盾を投げてパスするホークアイが見られますが、本家もびっくりな綺麗な軌道でキャプテンに飛んでいきます。さすが弓の名手ホークアイだからできた芸当といった感じでしょうか。
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