■コミックス版アイアンマンプロメテウスアーマーの原作解説
こんにちはMCU FAN LIFEのTKです!
アメリカンコミックス版アイアンマンスーツ総まとめ企画今回は【番外編】です。
今回紹介するのは正史世界のアイアンマン《第1期》が終了し平行世界での物語であるアイアンマン《第2期》に活躍した「プロメテウス アーマー」を紹介します。
再び正史世界の物語(アイアンマン《第3期》)が始まるまで活躍するアーマースーツです。
今回のアーマーはそもそも正史世界である『アース:616』のナンバリングアーマーではないため『番外編』として紹介させていただきます。
1.プロメテウスアーマー
2.プロメテウスアーマーの初登場コミックスは?
IRONMAN Vol.2 ♯1.(1996年11月) アイアンマン 2期 第1号
3.プロメテウスアーマーの別名とは?
「アイアンマン モデル C1E1」「プロメテウスアーマー:モデル20マーク2(マーク1は開発実験中に友人が身につけたまま爆発し消滅)」「ヒーローズリボーンアーマー」「ストーブパイプ(ストーブの煙突)アーマー」
4.プロメテウスアーマーの特徴/ストーリー
コミックでの正式名称は「プロメテウスアーマー:Model C1E1」。
前回の「アイアンマン マーク15の記事」で紹介した1990年代の大型クロスオーバー「オンスロート事件」。
この事件によりアイアンマンを含む大部分のヒーローが死亡。
しかし実は死んだヒーローたちはファンタスティックフォーのMr.ファンタスティック(リード・リチャーズ)とインビジブルウーマン(スーザン・リチャーズ)の息子であるフランクリン・リチャーズが作り出した平行世界「ポケットユニバース」で転生しており、そこで独自の新たなストーリーが展開するという「ヒーローズ リボーン」シリーズへと物語は移っていきます。
この「ヒーローズリボーン」編の全13号(アイアンマン第2期 全13号)。正史世界から平行世界「ポケットユニバース」へ転生した新たなアイアンマンの物語で登場するのがこの「プロメテウスアーマー」です。
正史世界(アース:616)ではベトナム戦争で心臓に傷を負いさらに拉致までされてしまったトニー・スタークが拉致から脱出のためにアイアンマンスーツを開発するというオリジンでした。
しかし、このヒーローズリボーンの世界では新型の飛行アーマーを開発する「プロメテウス計画」の実験中にそのプロメテウスアーマーの爆発事故で友人を亡くしてしまったスタークがハルクの攻撃によりヘリコプターごと墜落して心臓に傷を負い生命維持のためにかつて友の命を奪ったアーマースーツに身をまとい「アイアンマン」になるという全く違う設定のオリジンとなっています。
プロメテウスアーマーの力でハルクを撃退したトニーは、その後ファンタスティック4のシングやヒドラのリビングレーザー、Drドゥーム、ギャラクタスなどと戦い最終的にマンダリンと戦います。
この戦闘でトニーはマンダリンと相打ちになり死亡しますが”実は死んだトニーはスクラル星人“だったというわけのわからない結末になります。
このヒーローズリボーンシリーズは初めは良かったのですが後半につれだんだんとストーリー展開が無理やりな感じになっていきます。
まあ最終的に「元の正史世界に戻る予定」だから平行世界の設定なんてどうでもよくなったのかもしれませんねw(アメコミはこういう設定の適当さがよく垣間見れますw)
「ヒーローズリボーン」のストーリーでは終盤にかけてだんだんとヒーローたちが正史世界の記憶を取り戻していく過程が面白いです。
転生したヒーローたちは「なぜ自分たちは初めからこんな能力を持っているのか?」「記憶の中のオンスロートとは一体?」と言った感じで記憶の混濁や違和感を感じていきます。
最終的に「この世界が現実ではない」と気づいたヒーロー達が正史世界へ帰還する「ヒーローズリターン」の物語へと繋がるのです。
MCUもフェイズ6あたりでオンスロート登場させて設定リセット!アイアンマン復活!!とかいう展開になったりしてw
5.プロメテウスアーマーの能力/機能/武器
設定を一新した「ヒーローズ・リボーン誌」とあってかアイアンマンのデザインも今まで以上にぶっ飛んでいます。
正史世界でのメカメカしいデザインとは打って変わって有機的なデザインとなった「プロメテウスアーマー」。
特徴的なのは「黄金の鉄のケーブルに包まれたボディ」に「煙突のように肩から飛び出たフレア排気管」「人間の顔のような表情のあるマスク」と出版社側もかなり気合を入れてきたな!というヴィジュアルとなっています。
個人的にはかなり好きなデザインですけどねえw
《武装/兵器》
武装は「リパルサー・レイ」「胸部ユニビーム」と正史世界のアイアンマンと同様の基本装備をベースとしています。
また「パームレーザー」「レーザー兵器」「トラクタービーム」「フォースフィールド(ハルクまで3マイル吹き飛ばすことができるほどの威力)」「光屈折パルス(リビングレーザーなどのレーザーブラストを拡散するために使用)」「シールド」「 36口径ボールベアリングパック(弾丸の速度と力の2倍の威力:左腕から発射)」など数々の兵器を備えています。
《アーマー機能》
このスーツの最も特徴的な設計ポイントは、背中と胸板にある2つの大きな「排気管」です。
この排気管によりアイアンマンは内部の電源から蒸気を放出できるようになり、エネルギーから熱を吸収して、非常に高温のベントプラズマとして攻撃に転換させます。
またこの装甲は「200万キロワット」の電力を吸収して自らの動力源として補うことができます。
アーマーは電力を使い果たさないようにするためにダウンした送電線や車のバッテリーケーブルなどさまざまなソースから充電が可能。「予備のパワーパックバッテリー」もバックアップとして装備されています。
また「自動クロークシステム」により自動的にアーマーに隠蔽効果が展開されます。
プロメテウスアーマーは水中での使用が可能です。水中から浮上後に「自動的に乾燥させるシステム」も付いています。
またアーマー着用者を放射線被曝から保護も可能ですが保護できる放射線レベルには限界があります。
「ブートジェット」は飛行を可能にします。 (ジェットの緑色の輝きはプラズマ排気以外にもガンマ線放射の可能性を示唆しています。ヒーローズリボーンの世界ではスタークとブルースバナーがガンマ爆弾を開発していた経緯がありアイアンマンの技術にもガンマ線が応用されているからです )
《生命維持機能》
ハルクの攻撃により心臓を負傷したスタークは生命維持のためこのアーマースーツに完全に依存しています。
スタークはアーマーを脱ぐことはできますが、常に胸当ての部分は装着しなければなりません。
胸部のユニットには破片が彼の心臓に到達するのを防ぐだけでなく、その心肺および呼吸システムが心臓の鼓動と肺呼吸を維持しているからです。
内部センサーには「バイタル(身長、心拍数、血圧、体重など)チェッカー」に加えて「声帯識別機能」および「網膜スキャン」その他の洗練された「生物学的/生命サインセンサー」が含まれます。
《システム/コンピューター》
「サイオニックアーマーコントロール」というシステムを介して思考制御されたアーマーはトニーの思考に反応してコンマ数秒の誤差もなく稼働することができます。
「オンボードコンピュータシステム」は「Heads-Up Display(HUD)」を介して接続されスタークの脳にダイレクトに結び付けられています。
通信機能には「ヘルメットラジオ」と「ホロプロジェクター/通信ユニット」が含まれます。
アーマー左手首のパネルからケーブルを介して外部システムに接続することもできます。
手のひらのセンサーには「放射線モニタ」と「メディスキャンモニター(友人や敵を同様にスキャンできる)」機能。
「サイオニックスキャナー」は他人の脳波を監視および検出できます。
その他の既知のセンサー機能:「レーダー」「音波センサー」「モーション検出センサー」「フルスペクトルサーマル」などの機能もあります。
内部制御コンピューターには「診断スキャン」と「自己修復プログラム」があります。
「オンボードナビゲーションシステム」は方向を提供し「ジャイロシステム」は安定性を提供します(多くの場合、姿勢制御に「リアスラスター」を使用します)。
「プロメテウスアーマー:Model 20.Mk2」という別名にもある通りもともとは「Mk1」という先行モデルが存在しました。
Mk1は「赤と銀」をメインカラーとしていたが、開発実験中に爆発事故で消失しています。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回は再び正史世界のアーマーに戻り「アイアンマン マーク16」から紹介を再開します。
どうぞお楽しみに!
【コミックス版アイアンマン全スーツ一覧は下のリンクから↓】
全アイアンマンスーツのまとめ記事はこちらをどうぞ「アイアンマン 全スーツまとめ(コミックス版)【画像付き徹底解説】」
※マーベルキャラクターについてもっと知りたい方はこちらのキャラクター図鑑もどうぞ
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