コロナウイルスのパンデミックにより多くの映画業界は影響を受けスケジュールの変更を余儀なくされました。
それはマーベル スタジオの手がける映画やドラマも同じで、マーベル・シネマティック・ユニバース:フェイズ4の作品の多くが延期や公開順の変更となってしまいました。
2022年1月7日に公開される映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(以下NWH)』もその影響を大きく受けた作品の一つであり、当初は2022年5月6日に公開が予定されている映画『ドクター・ストレンジ:イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(以下MoM)』が先に公開され、その後に『スパイダーマン:NWH』が公開される予定でしたが、コロナ禍の影響で公開順が入れ替わる形となってしまいました。
※コロナ前の元々のスケジュールは2021年5月に映画『ドクター・ストレンジ:MoM』、2021年7月に映画『スパイダーマン:NWH』の予定であった。
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予告トレイラーを見ても分かるとおり、映画『スパイダーマン:NWH』でドクター・ストレンジはかなりの重要なポジションを占めており、もともとの時系列がどうであったのかは定かではありませんが、公開順の変更はかなりの部分でストーリーに影響を与えたものと思われます。
実際に現場はかなり混乱していたようで当時の状況を主演のトム・ホランドがメディアのインタビューで語っています。
■撮影中でもまだストーリーは考え中だった!
GQとのインタビューで主演のトム・ホランドは当時の状況として、映画『スパイダーマン:NWH』の脚本が撮影中に何度も書き直されており、主な俳優ですら撮影初日には3作目の出演にサインすらしていない状況だったと語りました。
また、撮影中にトム・ホランドが「3作目はどうなるの?」と監督に尋ねたところ、監督から「私もまだそれを理解しようとしているところなんだ」と返答が帰ってきたそうです。
予告トレーラーを見る限りでも映画『スパイダーマン:NWH』ではマルチバース(多元宇宙)が物語の重要なポイントになっています。
最新の予告トレーラーの最後にはドクター・ストレンジが「他のユニバースが侵食し始めている」というシーンがあります。
Disney+のドラマシリーズを除けば、映画『スパイダーマン:NWH』はMCUでマルチバースの概念が本格導入される作品となります。
2作品の公開順がもともと逆であったことを考えると、もしかしたら当初は映画『ドクター・ストレンジ:MoM』でマルチバースの導入やMCUの世界への侵食を描き、続く映画『スパイダーマン:NWH』での歴代のヴィランの登場などのきっかけとなったのかもしれません(勝手な予想です)。
Disney+のドラマ『ロキ』を知っているファンにとってはすでにマルチバースの概念に少しは理解が深まっていると思いますが、もともとケヴィン・ファイギ社長はフェイズ4以降はDisney+のドラマを見ていないファンも映画のみでも楽しめる作品にすると語っていました。
そういった意味では映画『ドクター・ストレンジ:MoM』と映画『スパイダーマン:NWH』はマルチバースというこれからのMCUに欠かせない概念を丁寧に描く作品として公開順に関係なく重要なポジションとなるのではないかと思います。
しかし、ファンとしては映画『ドクター・ストレンジ:MoM』が先に公開されていたバージョンの脚本も知りたいですね(いつかマーベルスタジオが裏話として語ってくれることを期待したいです)。
映画『スパイダーマン:NWH』は2022年1月7日(金)に日本公開、映画『ドクター・ストレンジ:MoM』は2022年5月6日(金)に米国公開予定です。
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