
注意!:本記事には映画『エターナルズ』の本編のネタバレが含まれます。まだ映画ほ未見の方は閲覧をご注意ください。
マーベルスタジオ最新作で26作品目となる映画『エターナルズ』。
地球最古の10人のヒーローによって織りなす群像劇は、一人一人のキャラクターに焦点を当てながら人類の誕生から現在までのエターナルズの物語が描かれます。
そんなマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の起源ともいえる映画『エターナルズ』ですが、その物語は想像以上のクライマックスを迎え視聴者に衝撃を与える結末となりました。
映画『エターナルズ』のラストの展開が及ぼす今後のMCUへの影響は非常に大きなものであり、その一つに、もしかすると映画『ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー』に登場が噂されているあの王国に影響を与えている可能性が示唆されます。
まずは映画『エターナルズ』の結末がどのようになったのか簡単に解説します。
ここから先の記事は映画『エターナルズ』の本編ネタバレが含まれますのでご注意ください。
■エターナルズの真の目的とは
物語は、7000千年前…惑星オリンピアに住むエターナルズがデヴィアンツから地球の種族を守るために宇宙的存在セレスティアルズの一人エリシェムによって地球に送り込まれるといったところからスタートします。
それから現在までの数千年の間エターナルズは人類の進化の過程には極力干渉しない形でデヴィアンツの魔の手から地球人を守っていました。
地球人の繁栄のため最後の一匹のデヴィアンツがいなくなるまで戦うこと、それがエターナルズの任務であると思っていました。
しかし、映画後半で物語は急展開を迎えます。
実はエターナルズはワールドフォージという場所でセレスティアルズによって作られた人工生命体であり、そもそも故郷である惑星オリンピアなど存在しないという事が明らかになります。
さらに、衝撃的な事実としてエターナルズが地球に送り込まれた「真の目的」が明らかになるのです。
セルシはエリシェムからエターナルズが地球に来た真の目的は「新たなセレスティアルズであるティアマットを誕生させるため」ということを告げられます。
実は宇宙的な存在であるセレスティアルズは星の知的生命体のエネルギーを糧に10億年に一度誕生する種族であり、エリシェムは数々のホスト惑星に新たなセレスティアルズの種を植えていたのです。
誕生したセレスティアルズは太陽を作り、新たな銀河を形成するための重力、光、熱といったエネルギーを作り出します。
セレスティアルズが存在しなければ宇宙は完全な闇のままであり、まさに神のような存在である事が明らかになりました。
そして地球はセレスティアルズ「ティアマット」の誕生のためのホスト惑星として選ばれていた事が判明します。
セレスティアルズの誕生にはある程度の人口の知的生命体が必要であり、人類が繁栄し人口が増加する事でティアマット誕生のためのエネルギーがより多く溜まっていきます。
しかし、人類を捕食するデヴィアンツが地球に襲来したため、デヴィアンツを倒し地球人をよりたくさんの数繁栄させるためにエターナルズは地球に送り込まれました。
※デヴィアンツはもともとセレスティアルズがホスト惑星にいる在来の捕食種を絶滅させ、知的生命体を成長させるために作り出したいわば掃除屋的な存在であったが、設計に欠陥があったため逆にその星の捕食者になるよう進化してしまった。
そして時は現代、ついに地球人の人口はティアマットが誕生するために必要な数に達しました。
ティアマットの誕生と共に地球は爆発し消滅してしまいます。
一度はサノスのスナップによって人口が半分になったのですが、映画『アベンジャーズ:エンドゲーム』で地球のヒーローたちは再びインフィニティストーンを集め、消えた人々を復活させました。
皮肉な事ですが、実はサノスが人口を半分にしたままであればティアマットの誕生を数千年以上遅らせる事ができたのです。
そして映画はクライマックスに…
地球の破りながらティアマット巨大な顔と手が地上に現れます。
しかし、エターナルズのセルシのパワーを持ってティアマットは氷漬けにされ、その誕生は阻止されました(この辺りの詳しい内容は今回は省略します)。
■ティアマット誕生が地球に及ぼした影響
映画『エターナルズ』の中ではティアマット誕生が地球に及ぼした影響は詳しく描かれなかったのですが、巨大なセレスティアルズであるティアマットの出現は確実に地球に大きな影響を及ぼしていると思われます。
あれだけ「巨大な頭と手」が地上に出現したのですから、どこかの大陸には巨大な地震や大きな津波といった災害が起きている可能性があります。
普通に考えたら、かなりの規模の大災害が起こっていてもおかしくないと思われます。
■アトランティス王国のネイモアの怒り
この大災害規模のティアマットの出現は、地上だけでなく海の中にも影響を与えている可能性があります。
実は、MCUには以前よりある海中の王国が登場するのではという噂がありました。
それが「アトランティス王国」です。
マーベルコミックスには大西洋の海底にアトランティスという水棲人が暮らす王国が存在します。
コミックスでのアトランティスはもともとは地上にあった王国ですが、紀元前1万年に起きたセレスティアルズとデヴィアンツの戦いによって海の中に沈んでしまいます。
そこからは独自の進化を遂げアトランティスには水中で呼吸ができ深海の過酷な水圧にも耐える事ができる「ホモ・マーヌス」という種族が暮らしています。
そしてこのアトランティスを統治している王が「ネイモア・サブマリナー」です。
実はこのネイモアの登場とアトランティスの存在はMCUの中でも以前より噂されていました。
【MCU小ネタ#213】
— MCU FAN LIFE【MARVELブログ】TK (@MCUFANLIFE) April 26, 2020
✅映画『アイアンマン2』のラスト、ニックとトニーが会話しているシーン。
トニーの背後のモニターにはアフリカの中部と南大西洋がポインティングされている。
✅アフリカはワカンダ王国、南大西洋はネイモアが治める「アトランティス王国」ではないかと言われている。 pic.twitter.com/dpYrHet3nw
エンドゲームでもオコエが海底での謎の地震について語っているシーンがあります。
もしMCUにこのアトランティス王国が存在するのであれば、今回のティアマットの出現が影響を与えている可能性もあります。
コミックスではアトランティスが破壊されたことに怒るネイモアが地上人のせいだと思い込みニューヨークを襲うというエピソードがあります。
もしかすると、今回の大災害を人間のせいにしたネイモアが海中から地上人に宣戦布告するといった流れもあり得るかもしれません。
また、コミックスではこのアトランティス王国と密接な関係を持つ国としてワカンダ王国が有名です。
コミックスではアトランティスとワカンダはたびたび争いを繰り返していました。
コミックスの流れを踏まえると映画『ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー』にネイモアが登場する可能性は十分にあり得ます。
また、映画『ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー』の撮影現場に巨大な水槽が設置されていたことも目撃されています。
今回の映画『エターナルズ』の結末でネイモアが地上にやってくる理由もできた可能性があるのでいよいよ本格的にMCUにアトランティスとネイモアがやってくるのかもしれません。
映画『エターナルズ』は全国劇場で公開中。
映画『ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー』は2022年11月11日に全米公開予定です。

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