【MCUフェイズ4】配信ドラマ『ワンダヴィジョン』の謎 10選
【MCUフェイズ4 配信ドラマ『ワンダビジョン』はどのような内容?】
2021年春に配信予定となっているマーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)のドラマシリーズ「ワンダヴィジョン(原題:Wandavision)」。
まだまだ謎の多いこのドラマ。
ワンダ・マキシモフ(スカーレット・ウィッチ)とヴィジョン。
恋仲であるこの2人が一体どのような物語を展開していくのかとても楽しみな作品である。
今回は現在出ている情報を元にこのドラマシリーズの謎に触れていこうと思う。
【ワンダビジョンにおける10の謎(原作ネタバレ)】
1:タイトルの謎?
まず最初の謎としてこの映画のタイトル『ワンダヴィジョン:Wanda Vision』のデザインが挙げられる。
タイトルロゴの周りをワンダの力の象徴である赤い光が囲っている。
MCU版のワンダ・マキシモフことスカーレット・ウィッチの能力はヴィジョンの精神の源であるインフィニティーストーンの一つ「マインドストーン」の力により得た後天的なものだ。
原作ではミュータント「マグニートー」の子供として先天的に力を持って生まれている。
MCU版ワンダでは魔法にも似たこの能力で赤い光を放ち、エネルギーで攻撃したり、物体を動かしたり、空を飛んだりできる。
このワンダの力の象徴である赤い光がタイトルロゴのデザインの一部となっているのは納得できる。
しかし、このタイトルもうひとつ気になる点がある。
それはVisionの文字の「 i 」の光の色だ。
タイトルロゴの中でもひときわ光を放っている「 i 」の文字だが、その形からおそらくヴィジョンの額にあるマインドストーンを意味するのではないかと思われるが、ここで一つ疑問が出てくる。
ファンの方はもうわかっていると思うが、マインドストーンの色は「黄色」であり「赤色」はリアリティストーンなのだ。
なぜ赤い光を放っているのか?何を意味するのか?
ここからはこの疑問に対して私の勝手な見解を話す。
原作コミックでのワンダの能力の一つに「現実改変」という能力がある。文字どおり現実をワンダの思い通りに変えてしまうという恐ろしい能力なのだが、この「現実改変」に似た能力がMCU内でも登場した。
そうインフィニティーストーンの一つである「リアリティーストーン」の能力である。
「リアリティストーン」はその名の通りリアリティ(現実)を操作する力を持つ石である。
映画内でサノスはこの「リアリティストーン」の力でスター・ロードの銃弾をシャボン玉に変えたり、自らの死を偽装したり、過去のタイタン星の映像を呼び出したり、アイアンマンに大量のコウモリのような生物の幻覚を見せたりと現実世界の事象を操作してみせた。
これも一つの「プチ現実改変」みたいなものである。
実際に『ワンダヴィジョン』の物語の中に「リアリティストーン」が登場することはストーリー構成上あり得ないと思われるが、この「赤い光」が意味するものは「現実改変」が起こるということを示唆しているのではないかと私は考えている。
また、もう一つの予想としては単純にワンダの力でヴィジョンのマインドストーンが覆われているだけという見解だ。
ドラマ『ワンダヴィジョン』内でヴィジョンにワンダの力の一部が影響を及ぼす展開があり本来の「黄色い光」が赤く覆われて変わっているだけなのかもしれない。
2:ヴィジョンは生き返るのか?どの時間軸の話?
映画『アべンジャーズ インフィニティーウォー』の最後でサノスの手によってヴィジョンは破壊されてしまう。
映画『アベンジャーズ エンドゲーム』でサノスはインフィニティーストーンを全て破壊し、アべンジャーズのメンバーが集めた「過去から持ってきたインフィニティーストーン」もキャプテン・アメリカの手によってそれぞれの時間軸に戻されている。
つまり、エンドゲーム後の世界にはインフィニティーストーンは存在しないのだ。
ではこのドラマシリーズ『ワンダヴィジョン』の世界においてヴィジョンを蘇らせる手立てはあるのであろうか?
仮にドラマシリーズ『ワンダヴィジョン』がエンドゲーム後の話であるとするのであれば、ヴィジョンはもう存在していない。
アンドロイドのボディのみであればMCUの世界の天才科学者の手によって再度作ることは可能であるが肝心の「マインドストーン」が存在しなければ「ヴィジョンの心」は戻ってこない。
マインドストーンを戻す手立てとして考えられるのは、原子に返ったというインフィニティーストーンを何らかの方法で蘇らせる、もしくはやはりワンダの「現実改変」能力によりマインドストーンごとヴィジョンを復活させるということが考えられる。
また、そもそもエンドゲーム後の話ではなくサノスが地球にやってくる以前の話(逃亡生活をしていた時)の話かもしれない。
しかし、監督のケビン・ファイギはドラマ『ワンダヴィジョン』はドクターストレンジ2である『ドクターストレンジ マルチバース オブ マッドネス』に直接つながる物語であると語っていることから「エンドゲーム後の世界の話」になる可能性が高いように感じる。
3:奇妙なドラマ、シットコムとは?
マーベルスタジオ社長のケビン・ファイギはこのドラマシリーズ『ワンダヴィジョン』は「理想的な生活をおくるワンダとヴィジョンが”何か変”と思い始める」という“マーベル流シットコム”の映画だとメディアに語っている。
この「シットコム」とはどのような意味なのだろう。
シットコムとは「シチュエーションコメディ」の略である。
「シチュエーション・コメディ」とは登場人物の置かれる状況によって観客や視聴者を笑わせるコメディ。
「アメリカンシットコム」には独特の映像表現方法や構成がある。
「シットコム」主な内容は下記の通りだ
- 連続ものだが1話完結ものが多く、回をまたがる物語のつながりや進展は希薄である。
- 主要な登場人物はほぼ一定。メンバーがたまに変化したり、ゲストが登場したりすることはある。
- 主要な舞台が固定されている。
- 実際のスタジオに観客を入れ、観客の笑い声や拍手を収録し、編集する
- 主に劇場で劇を見ているようなカメラ配置で観客側である反対側の壁は存在しないため映ることがない。
有名な番組として「フルハウス」や「フレンズ」、「アルフ」や「奥様は魔女」などがある。
ヴィジョン役のポール・ベタニーとワンダ役のエリザベス・オルセンは「マーベル史上、まぎれもなく最も奇妙な試み」と語っている。
コメディになるという時点で予想のつかないドラマ『ワンダヴィジョン』であるがさらに「シットコム」の要素が入ってくるとなると、まさに「今までのMCUにはない一線を画した映像表現」になりそうである。
4:1本あたりのドラマの時間は?何話で構成される?
ディズニーの大型イベント「D23 Expo 2019」でヴィジョン役のポール・ベタニーは
「僕もエリザベスも、社長からアイデアを聞かされて、驚かされました。「6時間の映画」についてのアイデアを聞かされたわけですが、僕自身ではまったく想像しないだろうし、これまでにもまったく想像しなかった内容でしたね。」
と語っている。
ポールはこのドラマシリーズ『ワンダヴィジョン』を「6時間の映画」と表現していることから全部で6時間の構成であることがわかる。
またケヴィンファイギ社長はMCUのドラマシリーズは基本的に「1話:1時間」で構成されると語っていることから、ドラマ『ワンダヴィジョン』は「全6話の各話1時間」で配信されると思われる。
5:【コンセプトアートの謎】ワンダとヴィジョン/不穏な影
ここからはディズニーの大型イベント「D23 Expo 2019」で公開されたコンセプトアートについて語っていこうと思う。
「D23 Expo 2019」では下記のようなコンセプトアートが公開された。
なんとも不気味で奇妙なコンセプトアートであろうか。
先に紹介した「シットコム」のようなカット(劇のように観客側から見ているようなカット)で構成されたコンセプトアートである。
このコンセプトアートにはいくつか奇妙な点が見られる。
最も気になる点の一つとして「ワンダとヴィジョンの服装」があげられるが、この衣装は明らかに今の時代のものではない。
また正面にあるテレビもかなり古いものになっている。
前情報で「1970年代」が舞台になるという情報も出回っており、古い時代背景がコンセプトアートからうかがえる。
ここで、1970年代にはまだヴィジョンやワンダはまだ生まれておらず、なぜそのような時代に2人が存在しているのかという疑問が生まれてくるが、これはもう「現実改変が起きることが確定」しているような気がしないでもない。
そしてもう一つ気になる点として「背景に移る影」である。
楽しげな二人を見つめるかのように後ろに移る「不気味な影」であるが、この影にも注目したい。
影のスカーレット・ウィッチには今までのMCUの彼女にはなかったコミック版のスカーレット・ウィッチにある「ツノ」がついている。
このドラマシリーズ以降はよりコミック原作に近いコスチュームのワンダが見れるかもしれない。
6:【コンセプトアートの謎】色のない部屋/赤いテレビ
次に注目したい点はコンセプトアートのテレビの光に当たっている部分以外が白黒だという点である。
これが何を意味するのかは不明であるが、ワンダの力を示す赤い光を放つテレビがこの物語において「大きなキー」になるのでは何かと思われる。
この幸せは「現実ではない」ということを物語っているようにしか見えない。
7:【コンセプトアートの謎】木の扉
このコンセプトアートでもう一つきになる点として、左側の「木の扉」があげられる。
実はこの木の扉に似た扉がコミックス版の「ヴィジョン」にも登場している。
それがこちらである
色は違うが同じような作りの扉であり、そこから中よさそうにヴィジョンの家族が顔を出しているというこちらも「なんとも不気味なカバーアート」である。
「アメリカの木の扉ってだいたいこんなもんじゃね?」と言われれば終わりだが、家族をテーマにしたこのコミックスとドラマシリーズが何か関係あるのかもしれない。
実際、コミックス『Giant-Size Avengers』第4号(1975年6月)でワンダとヴィジョンは結婚し、二人の間に「トーマスとウィリアムという双子の子供」ができるというストーリーもある。
アメリカの「シットコム」も大半はホームドラマであり、家族をテーマにしたドラマになる可能性も否定できない。
8:現実改変はあるのか?
先に散々述べてきたワンダ・マキシモフことスカーレット・ウィッチの能力「現実改変」であるが、やはりこの「現実改変」がこの物語のキーになると思われる。
そもそもこの「現実改変」能力がないと時代背景やヴィジョンの復活などつじつま合わせが難しい。
また、「D23 Expo 2019」においてワンダ役のエリザベス・オルセンはこのように口を滑らせている。
「MCUの世界は常にエイリアンの危機にさらされていますが、そんな世界にいながらにして、このドラマは”シットコムの世界”へと変形してその型にピッタリはまります。俳優として実に面白いと思います。大胆な変化になると思いますが、その変化の後で”皆さんが知っているマーベルの世界”に変形して戻ってきます。」
と語っている。この後、ヴィジョン役のポール・ベタニーに突っ込まれ、慌てて口を覆うエリザベスの様子がうかがえるが、もうこのコメントはかなりのネタバレではないかと思った。
ドラマの中で「現実改変」が起きその後に元の世界に戻っていくというストーリーであることを示唆しているような気がしてならない。
MCUお得意の「あえてのフェイク情報」かもしれないが非常にきになるコメントである。
9:ダーシーとウー捜査官はどのような立ち位置で登場するのか?
映画『ソー』と『ソー ダークワールド』に登場した「ダーシー」と映画『アントマン&ワスプ』に登場した「ジミー・ウー捜査官」もこのドラマシリーズ『ワンダヴィジョン』に登場する。
直接的にワンダとビジョンとの接点のないこの二人がなぜキャスティングされたのか?
この謎は本編を見ないとわからないのかもしれない。
10:ドクターストレンジ2へと続く物語?
マーベルスタジオ監督のケヴィン・ファイギはこのドラマシリーズ『ワンダヴィジョン』の直後から映画『ドクターストレンジ マルチバース オブ マッドネス』の物語が始まると語っている。
つまりドラマ『ワンダヴィジョン』の最後にドクターストレンジが登場するという熱い展開が待っているかもしれない。
また、続編のドクターストレンジの副題には「マルチバース(多元宇宙)」という言葉が入っている。
ドラマ『ワンダヴィジョン』の展開がMCUの世界にマルチバースの概念をもたらすことになるのか?
どのような結末で終わり『ドクターストレンジ マルチバース オブ マッドネス』へとつながっていくのか?想像するだけで公開まで楽しめそうである。
【まとめ】
配信開始までまだまだ期間のあるドラマシリーズ『ワンダヴィジョン』であるが、これまでのMCUシリーズとは違い全く新しい試みで表現されるドラマになると思われる。
これからも配信開始までは新たな情報が出てくると思われるが、最新情報が入り次第、新たな考察を行なっていきたいと思う。
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