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ブラックパンサーとは アメコミ原作設定・解説
【初登場】
Fantastic Four #52(1966年7月)
【本名】
ティチャラ (T’challa)
【ステータス】
- 耐久性:3
- エネルギー:3
- ファイティングスキル:5
- 知能:5
- 速度:2
- 力:3 ※MAX 7 での評価(米marvel公式より)
【能力】
・基礎能力
ティチャラは体術と格闘術に長け、様々な流派の武術を学んでいる。
また、動物の動きを格闘術に取り入れた独自の戦闘スタイルも身につけている。
・肉体強化
「ブラックパンサー」とはアフリカの先進国ワカンダ に住むパンサー族の族長の称号。この称号を持つものは特別な「ハート形のハーブ」を服用する資格を持つ(実は遺伝的に免疫を持つ王族以外にはこのハーブは毒であり王族以外が服用すると昏睡状態となる)。
このハーブの力は超人血清のように肉体のあらゆる機能をパワーアップさせる効果を持つ。
「超人的な筋力」・「スピードの強化」・「瞬発力の強化」・「スタミナの強化」・「耐久力の強化」・「治癒力の強化」・「反射神経の強化」に加え「鋭い感覚機能」も得ることができる。
特に「感覚機能」は数万体の獲物の臭いを嗅ぎ分けて追跡できるほど強力である。
・天才的頭脳
ティチャラはオックスフォード大学を首席で卒業し、専攻した物理学では博士号得ており、「地球上で最も知能の高い8人のうちの1人」に数えられているほどの天才である。
(映画版『ブラックパンサー』では妹のシュリが天才科学者であるが原作ではティチャラが発明の数々を行なっている)。
ティチャラは得意の物理学と先端技術を駆使して様々なものを発明している。
・コスチューム
ブラックパンサーのコスチュームスーツはワカンダで採掘される「ヴィブラニウム」でできている。
ダイヤモンド以上の硬度を誇る「ヴィブラニウム」は地球上で最も硬度の高い金属の一つである。また、コスチュームにはパンサーゴッドの加護も施されており魔術的な攻撃にも耐性を持っている。
またブラックパンサーの爪もヴィブラニウム製であり攻撃面でも非常に強力な武器となる。
・パンサーゴッドバストの加護
ハーブの力でティチャラはワカンダのパンサーゴッドバスト (豹神)とシャーマンニズム的に繋がることができる。
パンサーゴッドバストの加護により肉体強化と魔術への耐性を授持っている。
何度か豹神との繋がりを無くす出来事もあったが、その度に新しい豹神との繋がりも持ち最終的に「祖先のブラックパンサーすべての能力と知識」を使用することができるようになっている。
また、現在では「死者たちの王」としてのネクロマンサー的な能力を身につけ、死者を蘇らせたり、亡霊を物理的な形で現実に召喚することもできる。また青いエネルギー体の槍を召喚することもできる。
・シャドウ物理学
ティチャラは妖術師ザワヴァリと協力することにより魔術攻撃を吸収する能力を身につけた。吸収した魔力はティチャラを強化する。
また「シャドウ物理学」という魔術と科学の融合を実現させ、これにより影を武器として使用したり、量子レベルでヴィブラニウムの追跡を行うことができるようになった。
・ワカンダ王国の軍事力
ワカンダの君主であるブラックパンサーは、国が所蔵する大量の魔法アイテムやワカンダが誇る先端技術や兵器を自由に使うことができる。
・武器・ガジェット
特殊な武器として「エネルギー・ダガー」、「キモヨ・カード」と呼ばれる携帯型のマイクロコンピューター、特定の任務には「スライス・ブレスト・アーマー」や「ライト・アーマー」と言った特殊装備も使用する。
また、ブラックナイトの愛剣であるエボニー・ブレイド使用したこともある。エボニー・ブレイドは高潔な心の持ち主以外が手にすると精神を崩壊させてしまうという魔剣である。
【ストーリー:原作コミックス】
・オリジン
アフリカの小国ワカンダに生まれたティチャラはティチャカ王とティチャカの先妻ヌヤミの間に生まれた。
母はティチャラを産み落とすと死亡したため幼いころのティチャラはもっぱら父によって育てられた。
遠い昔、振動を吸収する性質を持つ希少な鉱物「ヴィブラニウム」を含む隕石がワカンダに落下し、父王ティチャカはこの価値ある資源を守るため、外部の世界との交流を断った。
しかし、父はブルダバーグ協議において「ユリシーズ・クロウ」により暗殺されてしまう。父の死に怒りしたティチャラはクロウの兵器を逆手にとってクロウの右腕を吹き飛ばし撃退する。
その後、彼はオックスフォード大学を首席で卒業しアメリカやヨーロッパなどを渡って物理学の博士号を取る。
ワカンダに戻った彼は国を導くために試練を受け族長の権利を勝ち取りブラックパンサーの称号を得た。
この時、孤児である「オロロ・マンロー」と恋に落ちるが、国王であるティチャラとの恋は長くは続かず別れることとなる。
・クロウへの復讐
国王となったティチャラは国内の平和の維持を目的とした、儀礼上の花嫁候補からなる女性のみの親衛隊「ドラ・マラジェ」を設立する。
右腕を失ったユリシーズ・クロウは右腕に音波兵器を移植してスーパーヴィランとなり力をつけていた。
クロウを倒すため自らの力を試すために、ティチャラは「ファンタスティックフォー(以下FF)」をワカンダに招きメンバー一人一人と戦った。
FFと和解し友情を得たティチャラはFFと協力してクロウを倒し復讐を遂げた。
・アベンジャーズ加入/キルモンガーとの戦い
やがてブラックパンサーは「アベンジャーズ」に加入する。
表向きはヒーロー活動としてアベンジャーズに参加しているが、実はアメリカの超人たちがワカンダの脅威となるかどうかを見極めようという意図があった。
数年後ワカンダが内戦に扮すると「アベンジャーズ」から脱退しワカンダへと戻った。そこでブラックパンサーは王座奪還をもくろむ「エリック・キルモンガー」と戦い打ち破った。
・引退と復帰
その後は、再びキルモンガーと戦ったり、脳動脈瘤を発症して精神不安定となりブラックパンサーを引退する。
「警察官カスパー・コール」が捨てられたブラックパンサーの衣装を身につけるとティチャラは彼を導きブラックパンサーとして活動させる。
ティチャラはこの経験を通じて病と闘う力を取り戻し、王位に復帰するとともに再びアベンジャーズの正規メンバーとなる。
・ストームとの結婚
その後、再びヴィブラニウムに目をつけたユリシーズ・クロウとアメリカ軍のデスロック部隊によるワカンダ侵略が起きる。
ストームとなったかつての恋人「オロロ・マンロー」と再会したティチャラはストームと協力しデスロック部隊を掃討した。
その後、ティチャラはストーム(オロロ)に求婚し、多くのスーパーヒーローを招いて盛大な結婚式を挙げる。
・シビル・ウォー/シークレット・インベーション
のちに「超人登録法賛成派」の手によってビル・フォスター(ブラック・ゴライアス)が死亡し「シビル・ウォー」が勃発するとブラックパンサーとストームはキャプテン・アメリカの「超人登録法反対派」に加わり賛成派と戦いを繰り広げる。
「シビル・ウォー」終結後は一時「ファンタスティックフォー」のメンバーとして活動したり、地球を征服する「シークレット・インベージョン」にてワカンダに侵入していた宇宙人スクラルを退けた。
・昏睡状態と復活
その後、ワカンダ近海のアトランティスの王である「ネイモア」からスーパーヴィランの「秘密結社カバル」に勧誘される。
しかし、カバルの一員であった「ドクター・ドゥーム」の軍勢の襲撃を受け、ティチャラは昏睡状態となってしまう。
ティチャラが昏睡状態の間、王位を妹の「シュリ」に譲位し、シュリがブラックパンサーを引き継ぐこととなる。
その後、力を失ったティチャラは妖術師サワヴァリの力を借り未知の豹神と契約を交わし、以前と同じブラックパンサーの能力をさらに伸ばすともに、魔法的・霊的な攻撃に耐性を持つ肉体となった。
新たな能力を得たブラックパンサー・ティチャラはドクター・ドゥームと再戦する。
・アベンジャーズ VS X-MEN
「アベンジャーズ VS X-MEN」ではネイモアの発生させた津波によりワカンダは壊滅する。この時ストームとも離婚している。
・シークレット・ウォーズ
その後、多数の平行宇宙(マルチバース)が互いに衝突して消滅する「インカージョン現象」が起こる。
これを目撃したティチャラは、「秘密結社イルミナティ」を招集しこの現象に対処しようとする。
最後の「インカージョン現象」のちに誕生した「バトル・ワールド」でティチャラは「死者たちの王」の能力を用いゾンビたちを配下としてバトルワールドの王である「ドクター・ドゥーム」の城に向けて進軍する。
ティチャラは「ドクター・ストレンジ」が組み上げた「インフィニティ・ガントレット」を使用しドクター・ドゥームと戦いを繰り広げる。
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